「ゴンドラの唄」「カチューシャの唄」「東京行進曲」「東京音頭」シャボン玉」「てるてる坊主」…、今も歌い継がれ、童謡、歌謡曲、音頭、民謡まで幅広いジャンルの約2000曲を残した作曲家・中山晋平(1887~1952)の生涯を彼の音楽ととともに綴っていく音楽映画。メガホンを取ったのは、「ハチ公物語」(87年)、「遠き落日」(92年)、「ひめゆりの塔」(95年)などで知られる神山征二郎。脚本は「クライマーズ・ハイ」(08年)や「孤高のメス」(10年)、「凪待ち」(19年)、「碁盤斬り」(24年)の加藤正人が手掛けた。
中山晋平役は、映画初出演・初主演となる歌舞伎俳優・中村橋之助。晋平の18歳から亡くなる65歳までを演じた。晋平が自分の音楽の理解者と知り結婚を決める敏子役を志田未来、作詞家・西條八十役は渡辺大、劇団芸術座の俳優・沢田正二郎役が染谷俊之、詩人・野口雨情役で三浦貴大が出演する。さらに、鹿児島随一の売れっ子芸者歌手でありながら、結婚を機に晋平に尽くす喜代治役を中越典子、島村抱月の愛人でもある女優・松井須磨子役で吉本実憂、抱月の妻・島村市子役は高橋由美子、晋平の才能を見出す幸田先生役で酒井美紀、晋平の母・ぞう役を土屋貴子、音楽の権威・東儀鉄笛役に辰巳琢郎、ビクター宣伝部長・岡庄五役で尾美としのり、坪内逍遥役は川﨑麻世、山田本家当主役を林与一、そして、劇作家・島村抱月役で緒形直人が共演する。
信州に生まれ育った中山晋平(中村橋之助)は、音楽の道に進むことを夢見て東京音楽学校(現:東京藝術大学音楽学部)に進み、どうにか卒業する。島村抱月(緒形直人)の教えの元、抱月の劇団「芸術座」の劇中歌「カチューシャの歌」を作曲。松井須磨子(吉本実憂)が歌ったその曲は大ヒット、女手ひとつで育ててくれた母を安心させることができた。しかし、母は病のために突然倒れ、その死に目に会うこともできない。悲しみにくれる晋平だったが、母への思いを込めた「ゴンドラの唄」を生み出す。
2024年11月22日より長野県で先行公開。
公開日: 2025年01月09日
シンペイ〜歌こそすべて
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2024年 /日本 /127分
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公式サイト: https://shinpei-movie.com/
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