原作は、2017年に浅野いにおが小学館「ビッグコミックスペリオール」に連載した同名漫画。等身大の若者の葛藤を描いてきた作者が、ミドルエイジ男性の孤独な空虚感と、漫画を描きつづけることは誰かを傷つける所業なのかという漫画家の〝業〟に挑んだ作品。原作に竹中直人がほれ込み映画化を熱望、14年ぶりの単独監督作として実現させた。
元人気漫画家・深澤薫(斎藤工)は、8年間の連載が終了し、自堕落で空虚な日々を送っていた。読者からの酷評や売れ線を狙う担当編集者との食い違いで、予定していた新連載は延期になってしまう。単発仕事にもやる気が出ず、アシスタントからはパワハラを指摘され、多忙を極める敏腕漫画編集者の妻・町田のぞみ(MEGUMI)ともすれ違いの日々で、離婚の危機にも直面している。そんな深澤は、ある日、風俗店で働く〝猫のような目をした〟ちふゆ(趣里)と出会う。ちふゆと肌を重ね合わせるうちに、彼の心の奥深くで、起死回生の〝覚醒〟が始まり、人気漫画家としての残酷な〝業〟がよみがえるまで時間はかからなかった。堕落への片道切符を手にした深澤は、人生の岐路に立つ。
©️2023浅野いにお・⼩学館/「零落」製作委員会
公開日: 2023年03月16日
零落
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2022年 /日本 /128分 /PG12
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公式サイト: https://happinet-phantom.com/reiraku/
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