「裸足になって」
アルジェリアでバレエダンサーを目指すフーリア(リナ・クードリ)は賭場での逆恨みによって男に襲われ、大けがをしてしまう。事件のショックで声も失い、夢を断たれた彼女が身を寄せたのは、さまざまな事情を抱えたろう者の女性たちが集うリハビリ施設。そこでダンスを教えることになったフーリアは、新しい一歩を踏み出していく。 監督は、「パピチャ 未来へのランウェイ」でも抑圧された社会で自分らしさを手放さずに生きようとする女性たちの戦いを描いたムニア・メドゥール。体の自由を奪われた主人公が体を使い、大切なものを失った自分を救っていく様を美しい光の中で描き出した。犯人が野放しになっているような状況はあまりにも理不...