プロデューサー「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)共同プロデューサー「正体」(2024年)企画・プロデュース
染井為人による同名小説を原作に、「余命10年」(2022年)や「青春18×2 君へと続く道」(24年)の藤井道人監督が手掛けるサスペンスエンターテイメント。殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走し、日本各地を転々としながら潜伏を続ける主人公・鏑木を演じるのは、「青の帰り道」(18年)、「ヴィレッジ」(23年)に続き、藤井監督と3度目のタッグとなる横浜流星。〝5つの顔を持つ〟逃亡犯という難役に挑む。加えて吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、さらに山田孝之と、豪華キャストが共演する。 日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。逃走を...
第二次世界大戦後の1945年、厳冬のシベリア。零下40度の寒気の中、わずかな食料で過酷な労働を課せられ死者が続出する収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男はいた。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」。絶望する抑留者たちに、山本は訴え続けた。山本は日本にいる妻と4人の子どもと一緒に過ごす日が訪れることを信じ、劣悪な環境にいる仲間を励ました。その行動と信念は、日本人捕虜たちの心を次第に溶かしていく。 終戦から8年後、ようやく山本に妻からのハガキが届く。「あなたの帰りを待っています」。1人で子どもたちを育てている妻を思い、山本は涙を流さずにはいられなかった。...