東京・二子玉川の川沿いに佇む古ぼけたベンチを舞台に、人々の何気ない日常を切り取った全5編からなる自主制作長編オムニバス作品。Vimeoにて無料公開され反響を呼んだ第１編、第2編に、新たに制作された第3編、第4編、第5編を加え劇場公開される。監督は、映像監督・写真家として活動する奥山由之。ひとつの場所にまつわる5つの物語の登場人物は、広瀬すず（第1編・第5編）、仲野太賀（第1編・第5編）、岸井ゆきの（第2編）、岡山天音（第2編）、荒川良々（第2編）、今田美桜（第3編）、森七菜（第3編）、草彅剛（第4編）、吉岡里帆（第4編）、神木隆之介（第4編）の10人の俳優が演じる。

川沿いの芝生に佇む一つの小さなベンチ。ある日の夕方、そこには久しぶりに再会する幼馴染の男女が座っている。彼らは小さなベンチで、どこかもどかしいけれど、愛おしくて優しい言葉を交わしていく。この場所には他にも様々な人々がやってくる。別れ話をするカップルとそこに割り込むおじさん、家出をしてホームレスになった姉とそんな姉を探しにやってきた妹、ベンチの撤去を計画する役所の職員たち…。