原作は、作家・エッセイストとして活躍する五十嵐大の実録ノンフィクション「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)。耳のきこえない母ときこえる息子の物語を映像に紡いだのは、「そこのみにて光輝く」(2014年)や「きみはいい子」(15年)の呉美保監督。脚本を「正欲』」や「アナログ」(23年)の脚本を手掛けた港岳彦。「キングダム」シリーズや「東京リベンジャーズ」シリーズの話題作に出演の吉沢亮がコーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子ども)として生まれた主人公を演じる。
宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家がほかの家庭と少しだけ違っていたのは、大の父・陽介と、母・明子の耳がきこえないことだった。幼い大にとって、母の〝通訳〟をすることも普通の日常だった。しかし成長とともに、周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、苛立ち、母を疎ましく思いはじめる。やがて20歳になった大は、逃げるように東京へ旅立つ。そして数年後、〝きこえない世界〟と〝きこえる世界〟のふたつの世界を行き来するなかで、帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出す。
公開日: 2024年09月19日
ぼくが生きてる、ふたつの世界
予告編を見る:
監督 :
出演 :
企画 :
プロデューサー :
原作 :
脚本 :
2024年 /日本 /105分 /G
配給 :
公式サイト: https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
新着記事
ドラマを超えた戒厳令と大統領弾劾 傑作政治スリラー映画でたどる韓国現代史
音声ガイド制作者が見た成田凌主演「雨の中の慾情」 さまざま不思議なことが起きる映画を出演者自身がナレーション
「海の沈黙」倉本聰 脚本の〝師匠〟は喫茶店のアベック⁉ 「高倉健に通じる〝間〟を学んだ」
「虎に翼」を彷彿、〝試験管ベビー〟誕生までのスペシャリストの共闘を描く「JOY:奇跡が生まれたとき」