俳優としても活躍する二ノ宮隆太郎監督の商業作品デビュー作。2019年東京フィルメックス新人監督賞でグランプリを受賞した脚本をもとに、二ノ宮自らメガホンをとった。光石研は、映画デビューから45年、日本の映画・ドラマ界を支える光石研が「あぜ道のダンディ」（2011年）から12年ぶりの映画単独主演。光石本人の生まれ故郷であり、青春時代を過ごした福岡県北九州市でオールロケ撮影した。

北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平（光石研）は、記憶をなくす病と診断される。元教え子の南（吉本実憂）が働く定食屋で支払いを忘れ、人生を見直すことになる。彰子（坂井真紀）との冷え切った夫婦関係。周平に冷淡な一人娘の由真（工藤遥）との親子関係。周平は、「これから」のために、「これまで」を見つめ直す。

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