本作は、「拳銃と目玉焼」(2014年)、「ごはん」(17年)に続く未来映画社の劇場映画第3弾。幕末の侍が現代の時代劇撮影所にタイスリップ、磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く。監督は、本作が長編3作目となる安田淳一。「自主映画で時代劇を撮る」という無謀さに、「脚本が面白い」と、東映京都撮影所が特別協力。わずか10名足らずのロケ隊で撮りあげた笑いあり涙ありのチャンバラ活劇は、衰退しつつある時代劇への愛あふれるオマージュと、作品の完成度の高さに、インディーズ映画から全国区となった「カメラを止めるな」(17年)を想起させるという声も。主演は、藤田まこと主演「剣客商売」で息子役の秋山大治郎を演じて以来、数多くの時代劇をはじめテレビ、映画で活躍している山口馬木也。大河ドラマも常連の実力派俳優だが、本作が役者生活25年で自身初となる長編映画での主演となる。
時は幕末、京の夜。会津藩士高坂新左衛門は、家老じきじきの密命のターゲットである長州藩士と刃を交えた刹那、落雷によって気を失う。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩く。「斬られ役」として生きていくために。
公開日: 2024年08月16日
侍タイムスリッパー
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2023年 /日本 /131分 /G
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公式サイト: https://www.samutai.net/
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