原作は、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人のデビュー作「悪い夏」。育児放棄寸前のシングルマザー、彼女を揺すり肉体関係を迫る公務員、裏社会の住人、生活保護の不正受給をするドラッグの売人など、「クズとワルしか出てこない」と話題になった小説を「女子高生に殺されたい」(2022年)や「ビリーバーズ」(22年)、「よだかの片想い」(22年)など、数多くの話題作品を手掛けてきた城定秀夫監督が映像化した。脚本は、「ある男」(22年)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した向井康介。真面目に働いていた市役所勤務の公務員が、ふとしたきっかけでとんでもない犯罪行為に巻き込まれていく姿を描くサスペンス・エンターテインメント。
主人公の佐々木役を演じるのは、「東京リベンジャーズ」シリーズやNetflixシリーズ「幽☆遊☆白書」など、映画・ドラマのヒット作が続き、2025年度前期放送予定のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に出演する北村匠海。真面目に生きるも気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく公務員を演じる。
市役所の生活福祉課に務める佐々木守(北村匠海)は、同僚の宮田(伊藤万理華)から「職場の先輩・高野(毎熊克哉)が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と、相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。真面目で気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、被害女性の育児放棄寸前のシングルマザー・愛美(河合優実)のもとを訪ねる。愛美は高野との関係を否定するが、実は裏社会の住人・金本(窪田正孝)とその愛人の莉華(箭内夢菜)、手下の山田(竹原ピストル)と共に、ある犯罪計画の片棒を担ごうとしていた。そうとは知らず、徐々に愛美へと惹かれてゆく佐々木。ふとしたきっかけで万引きを繰り返すようになってしまった生活困窮者の佳澄(木南晴夏)らを巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まろうとしていた。
公開日: 2025年03月19日
悪い夏
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2025年 /日本 /114分 /PG12
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公式サイト: https://waruinatsumovie.com/
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