そめい ためひと
1983年7月20日 生まれ
小説家、原作:「正体」(光文社文庫) 原作:「悪い夏」(角川文庫/KADOKAWA刊)
高校3年生で一家3人を惨殺し、未成年者犯罪厳罰化の流れの中で死刑判決を受けていた鏑木(横浜流星)が脱獄する。犯行現場で凶器を手にしたまま逮捕された上に、生存者の目撃証言もあり、有罪は疑いないと思われていた。事件を担当していた警視庁の又貫(山田孝之)が彼の行方を追うものの、鏑木は変装し仕事を替えて逃走し続ける。逃げる鏑木の生活と周辺の人たちとの関わり、追う又貫と関わった人たちの証言を交互に描くうちに、鏑木が逃走した目的が明らかになっていく。染井為人の同名小説を原作としたミステリー。 映画の見せ場の一つは、鏑木=横浜の変身ぶり。ほぼ1年に及ぶ逃亡生活の中で、獄中の死刑囚から土木作業員、フリーライ...
2024.11.29
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
原作は、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人のデビュー作「悪い夏」。育児放棄寸前のシングルマザー、彼女を揺すり肉体関係を迫る公務員、裏社会の住人、生活保護の不正受給をするドラッグの売人など、「クズとワルしか出てこない」と話題になった小説を「女子高生に殺されたい」(2022年)や「ビリーバーズ」(22年)、「よだかの片想い」(22年)など、数多くの話題作品を手掛けてきた城定秀夫監督が映像化した。脚本は、「ある男」(22年)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した向井康介。真面目に働いていた市役所勤務の公務員が、ふとしたきっかけでとんでもない犯罪行為に巻き込まれていく姿を描くサスペ...
染井為人による同名小説を原作に、「余命10年」(2022年)や「青春18×2 君へと続く道」(24年)の藤井道人監督が手掛けるサスペンスエンターテイメント。殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走し、日本各地を転々としながら潜伏を続ける主人公・鏑木を演じるのは、「青の帰り道」(18年)、「ヴィレッジ」(23年)に続き、藤井監督と3度目のタッグとなる横浜流星。〝5つの顔を持つ〟逃亡犯という難役に挑む。加えて吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、さらに山田孝之と、豪華キャストが共演する。 日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。逃走を...