いのちの停車場
東京の大病院で救命救急医として働く白石(吉永小百合)はある事件の責任をとって退職。実家の金沢に帰郷し、まほろば診療所の在宅医になる。院長(西田敏行)や看護師(広瀬すず)、白石を慕って東京から来た医大卒の野呂(松坂桃李)も加わり、患者の生き方を尊重する在宅医療の現場に向き合っていく。 現役の医師、南杏子の同名小説の映画化。人の死が数字で捉えられがちな時代に、それぞれの死を描くことで生の重みに挑んだ。安楽死や老老介護など身近な問題が映し出され、身につまされる人も多いだろう。ただ、目まぐるしいほどに多くの人が亡くなる。その姿や環境はまちまちだが慌ただしい。もう少し絞り込んで一人一人の生き様に深く入...