阪神大震災30年 〝震災後〟世代在日コリアンの苦悩と再生「港に灯がともる」
「港に灯がともる」は阪神大震災の直後に生まれた女性が主人公だ。震災を直接経験していない世代の苦しみや葛藤に焦点を当て、同時に新たな視点で今の神戸を切り取った。「まんぷく」や「カムカムエヴリバディ」など数々のNHKのドラマを演出してきた安達もじり監督と、主演でNHK連続テレビ小説「ブギウギ」などに出演した富田望生が、製作の意図や視点、役へのアプローチなどを語った。 灯(あかり)は震災の翌月に神戸市長田区で生まれた在日コリアン3世。高校を卒業して就職するが、親から聞かされる震災時の混乱や在日家族の苦難の歴史を受け止めきれず、双極性障害(そううつ病)を発症する。同じ病で悩む人たちのグループホームに...

鈴木隆
2025.1.29