おくやま ひろし
1996年2月26日 生まれ
映画監督⻑編初監督作「僕はイエス様が嫌い」(2019年)で、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を史上最年少となる22歳で受賞。
フィギュアスケートを学ぶ少年と少女、コーチの3人の心の機微を、淡い光と色の映像美で切り取った。「僕はイエス様が嫌い」の奥山大史監督による商業映画デビュー作。 雪が降り始めた田舎町。小学6年生で吃音(きつおん)のあるタクヤ(越山敬達)は、フィギュアスケートの練習をする中学1年生のさくら(中西希亜良)に心を奪われる。さくらのコーチで元フィギュアスケート選手の荒川(池松壮亮)は、タクヤのさくらへの思いに気づき、スケート靴を貸す。やがて、荒川の提案でタクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始める。 スケートシーンのピュアな美しさに見とれた。しかも、タクヤのさくらに対する思い、さくらの荒川への思い...
2024.9.13
先日、女子高校生と何かの映画の話をしていたところ、「その映画はハッピーエンドですか?」ときかれました。その女子高校生は「わたし、ハッピーエンドじゃないとイヤなんですよねー」だそうで、私も在りし日のティーンエージャー時代にはそのような思いがあったことを思い出して、懐かしい気持ちになりました。そして、ちょうど映画「ぼくのお日さま」の音声ガイドを書いている時でしたので、この映画はくだんの女子高校生的にはどっちなのだろうか?などと考えました。 今回取り上げる「ぼくのお日さま」は、私が主担当で、公式の音声ガイド(映画館でアプリを使えば聞けるサービス)の原稿を書きました。誰にでもお聞きいただけるものです...
松田高加子
2024.8.31
祇園の舞妓さんになることを夢見て、親友のすみれと共に故郷の青森を離れ、京都へやってきたキヨ。舞妓さんたちが共同で生活する屋形に住み込み、鼓や舞などの稽古に励んでいたキヨだったが、舞妓には向いていないから青森に帰るように、と言われてしまう。気落ちするキヨだが、ある日、みんなのために作った親子丼が評判に。毎日のごはんを用意する「まかないさん」として、屋形で働くことになる。一方、すみれは京舞の才能を発揮し、「100年にひとりの逸材」として、由緒ある祇園の花街で名をはせていく。 ベストセラーとなっている小山愛子の同名漫画を是枝裕和監督が総合演出・監督・脚本を務めて実写化。祇園を舞台に「まかないさん」...
史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を受賞した奥⼭⼤史監督の商業デビュー作。奥山監督が子どもの頃にフィギュアスケートを習っていた経験を下敷きに、ハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」の歌詞にインスパイアされて、一冬の少年の成長の物語が紡ぎ出された。メインキャストは池松壮亮。選手として夢破れたフィギュアスケートのコーチ荒川を演じる。 吃⾳のあるアイスホッケー少年のタクヤ(越山敬達)は、フィギュアスケートを練習するさくら(中西希亜良)の姿に心を奪われる。ある日さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つけ...