やまだ まほ
1981年9月28日 生まれ
「もし男性が妊娠したら?」をテーマに、男女逆転生活やギャップをコミカルに描きながら、「妊娠」をきっかけに、今まで見えなかった社会に潜むさまざまな問題に直面した主人公が、奮闘しながらも徐々に周囲の人とそして自分自身を変えていく姿を描いた成長の物語。原作は坂井恵理による同名コミックス。
日本とトルコが外交関係樹立100 周年を迎えた2024年。1989年10月に姉妹都市となったイスタンブール近隣のヤロヴァ市と富山県砺波市を舞台に、ひとりの平凡な主婦が、自分とは違う生き方をする人々と関わりを持つことで、人生に新しい意味を見つけていく物語。タイトルの「Ondan sonra」とは、トルコ語で「それから」という意味。 富山市で生まれ育ち、結婚を機に砺波市に移住した石川未知子(山田真歩)は、人生で一度も働いたことのない専業主婦。アルバイトすら経験のない未知子だったが、ふとしたことからスーパーでアルバイトを始める。スーパーでの仕事を通じて、社会に出ることの厳しさと楽しさを知り、違う生...
史上最年少で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新⼈監督賞を受賞した奥⼭⼤史監督の商業デビュー作。奥山監督が子どもの頃にフィギュアスケートを習っていた経験を下敷きに、ハンバート ハンバートの楽曲「ぼくのお日さま」の歌詞にインスパイアされて、一冬の少年の成長の物語が紡ぎ出された。メインキャストは池松壮亮。選手として夢破れたフィギュアスケートのコーチ荒川を演じる。 吃⾳のあるアイスホッケー少年のタクヤ(越山敬達)は、フィギュアスケートを練習するさくら(中西希亜良)の姿に心を奪われる。ある日さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを見つけ...
「スパイの妻」(2020年)で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督が描く、顔のみえない社会で拡散する憎悪の連鎖から生まれる〝集団狂気〟のサスペンス・スリラー。 第97回米国アカデミー賞国際長編映画賞日本代表。 主演は、「花束みたいな恋をした」(21年)や「ミステリと言う勿れ」(23年)の菅田将暉。「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公・吉井良介を演じる。そのほか、吉井の謎多き恋人、秋子役には古川琴音、吉井に雇われたバイト青年、佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する三宅役に岡山天音、吉井が働く工場の社長、滝本役に荒川良々、吉井を転売業に誘...
関東大震災後の混乱のなかで憲兵に虐殺された女性解放運動家、伊藤野枝の生涯を描き、吉川英治文学賞を受賞した村山由佳の評伝小説を原作に、向田邦子賞受賞の矢島弘一が脚本を担当。NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」のディレクターを務めた柳川強が演出を担当した。 男尊女卑の風潮が色濃い世の中に反旗を翻し、女性たちは社会に異を唱え始めた。福岡の片田舎で育った伊藤野枝(吉高由里子)は、貧しい家を支えるための結婚を蹴り上京。平塚らいてう(松下奈緒)の言葉に感銘を受け青鞜社に入る。青鞜社は当初、詩歌が中心の女流文学集団であったが、やがて伊藤野枝が中心になって婦人解放を唱える闘う集団となっていく。野枝の文才を...
原作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説。監督は「あゝ、荒野」(2017年)や「前科者」(22年)の岸善幸、脚本を「宮本から君へ」(19年)や「とんび」(22年)、「アナログ」(23年)の公開も控える港岳彦、出演者に稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化された。 不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜(稲垣吾郎)。ある秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月(新垣結衣)。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道(磯村勇斗)。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也(佐藤寛太)。大也への自分の気持ちに戸惑いながらも心...
「パラサイト半地下の家族」(2019年)のイ・ソンギュンが主演し、韓国で5週連続No.1となる観客動員345万人の大ヒットを記録した韓国映画「最後まで行く」(2014年)。ひとつの事故を発端に、極限まで追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンスは、第67回カンヌ国際映画祭の監督週間招待作品に選出された。さらに、中国、フランス、フィリピンでもリメークされ、フランス版リメークの「レストレス」は2023年2月のNetflixグローバル映画ランキング1位に。そして、日本版リメークとなる本作。監督は、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した「新聞記者」(2019年)や、興行収入30億を記録した「...
瀬戸内海の離島。日本有数の資産家・蓮壁千鶴男(西村まさ彦)が、莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げる。 蓮壁千鶴男は死の直前、美しき娘・紅(新木優子)の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮に依頼していた。 真相を探るため、ある閉ざされた島に降り立つ獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田剛典)。 二人を待ち受けていたのは、異様な佇まいの洋館と、犬の遠吠え。 容疑者は、千鶴男の妻・依羅(稲森いずみ)、長男・千里(村上虹郎)、蓮壁家の使用人(椎名桔平)ら奇妙で華麗な一族の面々と、紅に想いを寄せて蓮壁家に出入りをする大学准教授(小泉孝太郎)、リフォーム業者 (広末涼子)などうそを重ねる怪しき関係者たち。 やがて...