せた なつき
映画監督「PARKS パークス」(2017年)「ジオラマボーイ・パノラマガール」(2020年)「HOMESTAY」(2022年)「違国日記」(2024年)
「 カラオケ行こ! 」 (山下敦弘監督) 「一月の声に歓びを刻め」 (三島有紀子監督) 「マッチング」 (内田英治監督) 「辰巳」 (小路紘史監督) 「違国日記」 (瀬田なつき監督) まだ半分、楽しい悲鳴 疑問に思う。配信の成長に反比例する劇場の衰退、製作本数の減少などに象徴される世界映画界の危機の中、日本映画界は「無風地帯」なのか。もちろん違うだろう。しかし、海外映画祭をにぎわせた傑作の多くがラインアップされていた今年の前半は、その 盛り上がりに負けず、多くの作品が筆者を興奮させている。 公開順で見れば、数行のストーリーラインでも観客を魅了する...
洪相鉉
2024.7.08
交通事故により両親を亡くした15歳の朝(早瀬憩)。葬儀の場で親戚たちの心ない言葉が飛び交うなか、叔母で小説家の槙生(新垣結衣)は勢いで彼女を引き取ると言い放つ。槙生は気が合わない姉(中村優子)とは交流がなかったが、この日から朝との新しい同居生活が始まる。 ヤマシタトモコの同名コミックを映画化。新垣が生硬な言葉の端々に誠実さと優しさをにじませる槙生を演じ、オーディションで選ばれた早瀬が人懐っこさと思春期の揺れを体現する。槙生の親友役の夏帆、元恋人役の瀬戸康史と配役のピースが見事にハマった。朝と槙生は母と娘のようになるわけではなく、ラベルを貼れない関係になっていくのが面白い。 完璧には分かり合...
2024.6.07
第35回東京国際映画祭交流ラウンジで30日、「TIFFティーンズ映画教室スペシャルトークショー」が行われ、諏訪敦彦、大九明子、三宅唱、瀬田なつき、早川千絵の各監督と、こども映画教室代表の土肥悦子さんが登壇した。 TIFFティーンズ映画教室は2017年から毎年開かれている中高生向けワークショップで、映画監督を講師に招き、ショートムービーを製作する。トークショーでは、過去5年間の作品を鑑賞し、講師を務めた映画監督とワークショップ参加者たちが当時を振り返り、今後への展望を語った。 (C)2022TIFF 諏訪監督「理解することと信じることは別」 17年のワークショップ講師を務め...
山田あゆみ
2022.11.01
原作は、ヤマシタトモコによる150万部超えの同名人気コミック。少女小説家、高代槙生(こうだい・まきお)が、姉夫婦の葬式で親戚の間でたらい回しにされている遺児となった田汲朝(たくみ・あさ)を見かねて、勢いで引き取ったことから始まる、親子でも、友人でもない年の差同居生活を描く。 監督・脚本は、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」(2011年)や、「PARKS パークス」(17年)、「ジオラマボーイ・パノラマガール」(20年)を手がけ、ドラマやCM、ミュージッククリップでも活躍する瀬田なつき。主人公の人見知りの少女小説家、高代槙生を新垣結衣、姉夫婦の遺児、田汲朝をオーディションで選ばれた早瀬憩が演...