音声ガイド制作者が見た「違国日記」 心の風景を表すような映像の数々がとてもいい
私の職業は、映画の音声ガイド制作です。音声ガイドとは何かといいますと、映画を見るお客さんの中に、視覚障害のある方、つまり視力が弱かったり、視野が欠けていたり、全盲の人がいたりした時に、映像だけで見せている部分を把握できず、リラックスして楽しめないということがあります。その際の鑑賞ツールとしての役割を担っています。昨今では、目が見えている晴眼者もリピート鑑賞の際に使ったりしているので、文字通り、映画鑑賞ツールですね。制作手順に関しては、前回の記事に書きましたのでそちらも併せてお読みいただけますと幸いです。 音声ガイド制作の仕事「悪は存在しない」私は分からせる係ではなく、見たままを描写する係 ...
松田高加子
2024.6.07