高倉健「ザ・ヤクザ」のエッセーを書いた20歳のひとシネマライターに,元キネマ旬報編集長が「目からうろこが落ちる」
「ひとシネマ」の高倉健を次世代に語り継ぐ企画によって、高倉健作品を見るようになった小田実里さん。高校生のときに映画「今日も明日も負け犬。」の脚本を書き、現在は一般社団法人MAKEINU.代表を務めるZ世代の小田さんがコラムを書いた作品は「ザ・ヤクザ」。 いまの知識と感情を飾ることなく文章化できる彼女のコラムには、私には思いつくことのできない解釈が満載で、目からうろこが落ちる思いを味わった部分も多かった。他者が書くものを読む楽しさはここにある。 小田さんは教えてくれる。Z世代が「重たい映画を見たがらない」傾向にあることや、リアルだと感じることは「『クズ男』や『シーシャ』などを題材として人...
関口裕子
小田実里
2023.9.02