2021年に生誕90周年を迎えた高倉健は、昭和・平成にわたり205本の映画に出演しました。毎日新聞社は、3回忌の2016年から約2年全国10か所で追悼特別展「高倉健」を開催しました。その縁からひとシネマでは高倉健を次世代に語り継ぐ企画を随時掲載します。
Ken Takakura for the future generations.
神格化された高倉健より、健さんと慕われたあの姿を次世代に伝えられればと思っています。
2024.11.06
11月10日は高倉健没後10年、主な催し・放送など
2006年文化功労者に選ばれ、14年惜しまれつつ亡くなった俳優・高倉健は11月10日に没後10年を迎える。「網走番外地」シリーズ、「昭和残俠伝」シリーズ、「幸福の黄色いハンカチ」、「鉄道員(ぽっぽや)」など数々の名作が世代や国境を超えて愛された映画俳優。そして彼の偉業をたたえて、その雄姿が今再び各メディアで取りあげられ話題になっている。
また、ひとシネマでは創刊より「高倉健を次世代に語り継ぐ」と題して特集を随時掲載している。今回の没後10年にあたってはZ世代のライターが令和を生きる目で彼の残した作品を見て書いたコラムを掲載していく。
そして、没後10年を記念して行われる主な催し・放送などは以下の通り。この機会に俳優高倉健の魅力にぜひともふれてもらいたい。
11月7~22日「没後10年 高倉健 特集上映 銀幕での再会」
東京・丸の内TOEI
珠玉の19作品をデジタル上映。「花と嵐とギャング」、「悪魔の手毬唄」などの初期作品から来年Netflixでリメークされる「新幹線大爆破」、名作「幸福の黄色いハンカチ」、「鉄道員(ぽっぽや)」などがスクリーンによみがえる。
東映
https://toeitheaters.com/theaters/marunouchi/
12月4日発売
高倉健の魅力が詰まった3タイトル初ソフト化。初ソフト化となるのは「日本俠客伝」シリーズ、「昭和残俠伝」シリーズ等、数々の傑作を生みだしたマキノ雅弘監督との初コンビで描いた迫真のギャング巨編「非常線」(1958年)、佐久間良子を共演に迎えた東京・丸の内を舞台に繰り広げられる大人の青春恋愛ドラマ「東京丸の内」(62年)、出所したてのやくざが法なき手段で大悪党に鉄槌(てっつい)を下していく衝撃のクライムアクション「鬼検事」(63年)。他に「鉄道員(ぽっぽや)」など8タイトルの廉価版が発売される。
東映ビデオ
https://www.toei-video.co.jp/special/takakuraken10th/
11月8日~
日本映画専門チャンネルではテレビ初公開「幸福の黄色いハンカチ」<4Kデジタル修復版>を始め来年5月までさまざまな作品が放映される。また、「没後10年『高倉健に、なる。』~映画俳優 205本の人生~」や高倉健が出演した企業CMから厳選した28本を放送する「俳優 高倉健 CM集」などオリジナル番組も放送。
https://www.nihon-eiga.com/osusume/takakura-ken-gekijo/
発売中
「高倉健の愛した食卓」(文芸春秋)
高倉健に17年寄り添ったパートナーの小田貴月による、健さんが生前食した家庭料理を紹介するフォトエッセー集。「100%外食、足りない分はサプリメントで補う」という食生活から100%おうちで食べるという生活に変わった食にまつわるエピソード満載の一冊。
文芸春秋社
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919041
現在放映中
全国無料放送のBS12 トゥエルビは、今年で没後10年となる名優・高倉健出演映画を放映している。
13日(水)午後8時5分~映画「網走番外地 決斗零下30度」(1967年製作)
20日(水)午後8時~映画「網走番外地 悪への挑戦」(1967年製作)
https://newscast.jp/news/7276842
11月28日まで
没後10年展「高倉健に、なる。」
2014年11月10日に83歳で逝去した最後の映画スターのキャリアとその時代を振りかえりながら、映画俳優にこだわった高倉健としての生き方、美学を紹介。出演作品や本人の言葉とともに残した愛用の品々などとともに高倉が求め続けた何か大切なものを現代に伝える企画展。
よみうりギャラリー(東京・大手町)読売新聞ビル3階
平日:午前10~午後7時、土曜:午前10~午後5時(日祝休み)
読売新聞社
https://events.yomiuri.co.jp/kt10
11月8日
ニッポン放送では、開局70周年の今年、特別番組「高倉健 旅の途中で…スペシャルセレクション」を11月8日(金)午後8時に放送。
過去1996年から2000年まで、5年間にわたって、年に1回「高倉健 旅の途中で…」という高倉健 が自ら語る特別番組を制作し、放送。下田、箱根、高輪、石垣島、京都と、毎回旅が好きな高倉健にとってゆかりのある地を旅して番組を収録。5年間の放送からえりすぐったスペシャルセレクションを放送。
https://news.1242.com/article/515678
11月8日
NHK-BS午後2時から「新日本風土記 そこに健さんがいた」を再放送(他に再放送あり)。俳優・高倉健の足跡たどる北海道の旅。夕張、南富良野、網走、別海、増毛、帯広。ロケ地の雄大な風景、そこに息づく健さんへの熱い思い。健さんが立った北海道、その今昔。
https://www.nhk.jp/p/fudoki/ts/X8R36PYLX3/episode/te/KN1XL1VG9N/