©2024「ディア・ファミリー」製作委員会

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2024.6.14

今さら後輩に聞けない松村北斗!「ディア・ファミリー」

誰になんと言われようと、好きなものは好き。作品、俳優、監督、スタッフ……。ファン、オタクを自認する執筆陣が、映画にまつわる「わたしの推し」と「ワタシのこと」を、熱量高くつづります。

沖直実

沖直実

SixTONESを先輩は、知ってるかな? 

今は究極の推し活ブーム。STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ)の中でも人気があるグループSixTONESを先輩は、知ってるかな? その中でも人気メンバーの松村北斗くん、国宝級イケメンランキングで殿堂入りしているほど。もちろん、外見もイケメンだけど演技力がすごいのよ~。彼には懐かしい昭和の香りを感じるの。外見だけじゃない内面もイケてるメンタルでこれまたイケメン。松村北斗くんの演技いいな~なんていったら若手社員に一目おかれる事まちがいなし!
 

17万人の命を救う

「ディア・ファミリー」こんな実話があっただなんて知らなかった! 自分のいとおしい娘、佳美が余命10年の宣告を受けた。死を待つだけの10年か? 不可能かもしれないがチャレンジする10年か? とにかく娘の命を救いたいというその気持ちだけで医療に関しては知識も経験もない全くのズブの素人だった町工場を経営する主人公・坪井宣政さんが奮孤軍闘した物語。彼が誰もが無理だ、不可能だと言う中、娘のために人工心臓をとの思いとその技術を基に開発したIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテル。そしてこれが後に17万人の命を救う事になると誰が想像したであろうか? まずは実話という事に感動。


 

あきらめない思いと愛を熱演

坪井役を熱く演じるのは大泉洋さん。大泉さん演じる坪井の折れない心、娘のためにあきらめない思いと愛を熱演した。家族と一緒に居られる何気ない普通の日常がどれほどいとおしいものか……この映画を見たらあなたはきっとすぐに家族にあいたくなり、離れた両親に連絡したくなるはず……。
 

昭和の匂いを感じる

本当に感動てんこ盛りの映画なのだが、私の職業はイケメン評論家だ。やはりステキ男子を目で追って注目しちゃうわけです(笑い)。

まずはSixTONESでも大活躍中の松村北斗くん。彼が演じるのは娘、佳美のために坪井が訪れる実在する研究所の研修医、富岡進役。坪井を最初は冷めた目で見ていた富岡が坪井のメンタルの強さ、娘への愛情にうたれ彼を理解し何とか役に立とうとするその熱い思いの演技の振り幅を繊細に演じた。松村くんの演技のうまさは朝ドラ「カムカムエヴリバディ」や映画「夜明けのすべて」他で確認済みだったがなんだろう……、毎回、松村くんには品や奥ゆかしさ、硬派な男らしさ、昭和の匂いを感じるのだ。もちろん、SixTONESでのキラキラした華やかなアイドル感はテレビでよく見ているのだが映画の中では、そのキラキラ感を見事に消して不器用な富岡をトーンを抑えリアルにナチュラルに、冷静沈着な中にも研究を成功させたいという熱い思いを秘めている研修医を見事に演じた。長年、大泉さんのファンで共演したいという夢をかなえた松村くん。彼の劇中の「ここで坪井さんに手をさしのべられないなら私は医者になった意味もありません」という力強いセリフが印象に残った。メガネ姿、白衣姿もよき(笑い)。

「ディア・ファミリー」の完成披露試写会であいさつする松村北斗=2024年5月13日、幾島健太郎撮影
 

研修医2人も

他にもこの主人公が訪ねる研究所の研修医2人も高身長でスタイル抜群、令和の大人イケメンだが白衣と演技でイケメンオーラを消して好演している。人ごとのはずだった坪井の研究を我が事のように一生懸命助ける。メガネ男子の佐々木役の上杉柊平くんは 身長185センチのスタイリッシュなイマドキのおしゃれ塩顔男子。帰国生徒でヒップホップ等の音楽活動も役者と同時にしている。最初は上杉くんと気がつかないくらいの昭和感だった。テレビドラマ「ミス・ターゲット」に出演中。

「ディア・ファミリー」の完成披露試写会であいさつする上杉柊平=2024年5月13日、幾島健太郎撮影

そして三浦役の古屋呂敏くん。「仮面ライダーセイバー」等にも出演。役者やモデル以外に数々の映像製作をしている映像クリエーターでもある。ちょっと子犬顔系。2人とも多芸イケメンでネクストブレーク間違いなしだ。
 

あきらめの悪さは半端じゃない!

最後に、特筆すべきは坪井さんの奥様の陽子さん。菅野美穂さんが演じるのだがとにかく明るい。無謀な挑戦をし続ける夫に反対、反論せず明るく背中をおしてあげる姿はまさに妻のかがみ! 私には到底無理(笑い)。
 
私自身もイケメン評論家になって20年。あきらめの悪い方だが坪井さんのあきらめの悪さは半端じゃない! やりたい事がすぐうまくいかなくたって、あきらめずに継続する心の強さがあれば時間はかかるかもだけど夢はかなうんだなあと改めて思った作品でもある。

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ライター
沖直実

沖直実

1992年にラジオパーソナリティーとしてデビュー。東京FMやラジオ日本などでパーソ ナリティーとしての活動の傍らで、イケメン好きが高じて2004年より毎年「沖直実のいい男祭り」を主宰。ブレークする前の斎藤工や城田優、宮野真守、上地雄輔など数多くのイ ケメンたちをいちはやく発掘する。イケメン評論家としてイケメンイベント企画やイケメン キャスティング、オーディンション審査員、雑誌コラムなどと幅広く活動。

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