くすもと けんじ
1929年3月11日 生まれ
日本やくざ史上最大の組織をつくりあげた山口組三代目・田岡一雄の伝記映画。徳島の寒村に生まれた田岡(高倉健)は、神戸で山口組の下っ端となりやがて二代目・山口登(丹波哲郎)に目をかけられる。広沢虎造の興行を成功させる一方、対抗組織との抗争では体を張り刑務所入りするなど、徐々に二代目の信用を得ていく。九州石政組との抗争では二代目がめった斬りにされる。田岡はこの事件を獄中で歯嚙みしながら知るのだった。(追悼特別展「高倉健」図録より)
シリーズ11作で最終話。明治20年、金沢に流れてきた松吉(高倉健)は空腹で動けなくなったところを芸者の小芳(十朱幸代)に救われた。松吉は黒兵衛(辰巳柳太郎)が経営する北陸逓送で働く。一方で博徒上がりの本堂(渡辺文雄)が仕切る政治団体・救国社が代議士・青山(大木実)の命を狙っていた。 松吉が金沢を去って5年。選挙で苦戦する青山に、松吉が加勢。やがて本堂が青山を傷つけ、ついに松吉の怒りが爆発する。(追悼特別展「高倉健」図録より)
東映オールスターによる「列伝」シリーズ。明治40年、賭博行為禁止条例など新刑法が施行されるのを機に、関東・官制の親文衆は日本大同会を結成。会長には天神一家の清水(河津清三郎)の口利きで柳瀬子爵、世話人に小田原酒匂一家の半次郎(菅原謙二)が指名されたが、やがて半次郎は清水に殺害される。さらに清水は草鞋を脱いでいた浅次郎(鶴田浩二)に半次郎の部下の伊之助(高倉健)を殺すよう命じた。(追悼特別展「高倉健」図録より)