ふじやま かんび
1929年6月14日 生まれ
東映の正統な任俠路線は約10年を経て、本作で終焉を迎えることになる。八王子の市蔵(高倉健)と青梅の参次郎(渡辺文雄)は義兄弟で、市蔵は参次郎の妹・お幸(大谷直子)と結婚している。ところが参次郎と組む十国一家が市蔵の縄張り内で賭場を開いたことから市蔵と参次郎の関係が怪しくなる。ついに2人の間に板挟みになったお幸が自害。市蔵は渡世の掟を捨てて、単身、参次郎の組に殴り込み、義兄を血祭りに上げる。
藤純子の人気シリーズ第3作。緋牡丹のお竜(藤)は旅の途中で盲目の少女お君を救う。その足で名古屋の西之丸一家に立ち寄ったお竜はニセお竜(沢淑子)が出没していることを知る。しかも彼女はお君の母親だった。西之丸一家の杉山(嵐寛寿郎)と敵対する金原(小池朝雄)は、自分のところに草鞋を脱いでいる花岡(高倉健)に杉山を斬るように依頼する。義理で杉山を斬った花岡だが、やがてお竜とともに金原一家に殴り込んだ。(追悼特別展「高倉健」図録より)
東映オールスターによる「列伝」シリーズ。明治40年、賭博行為禁止条例など新刑法が施行されるのを機に、関東・官制の親文衆は日本大同会を結成。会長には天神一家の清水(河津清三郎)の口利きで柳瀬子爵、世話人に小田原酒匂一家の半次郎(菅原謙二)が指名されたが、やがて半次郎は清水に殺害される。さらに清水は草鞋を脱いでいた浅次郎(鶴田浩二)に半次郎の部下の伊之助(高倉健)を殺すよう命じた。(追悼特別展「高倉健」図録より)
鶴田浩二主演「博徒シリーズ」の4作目。京浜工業地帯の企業誘致にからむ組織暴力団と博徒の対立を描く。機関銃やダイナマイトが飛び交うアクション映画。