うちだ あさお
1920年7月31日 生まれ
藤純子の人気シリーズ第3作。緋牡丹のお竜(藤)は旅の途中で盲目の少女お君を救う。その足で名古屋の西之丸一家に立ち寄ったお竜はニセお竜(沢淑子)が出没していることを知る。しかも彼女はお君の母親だった。西之丸一家の杉山(嵐寛寿郎)と敵対する金原(小池朝雄)は、自分のところに草鞋を脱いでいる花岡(高倉健)に杉山を斬るように依頼する。義理で杉山を斬った花岡だが、やがてお竜とともに金原一家に殴り込んだ。(追悼特別展「高倉健」図録より)
日本やくざ史上最大の組織をつくりあげた山口組三代目・田岡一雄の伝記映画。徳島の寒村に生まれた田岡(高倉健)は、神戸で山口組の下っ端となりやがて二代目・山口登(丹波哲郎)に目をかけられる。広沢虎造の興行を成功させる一方、対抗組織との抗争では体を張り刑務所入りするなど、徐々に二代目の信用を得ていく。九州石政組との抗争では二代目がめった斬りにされる。田岡はこの事件を獄中で歯嚙みしながら知るのだった。(追悼特別展「高倉健」図録より)
深作欣二監督、菅原文太主演で一世を風靡したシリーズの第1弾。義理人情の任侠路線から、殺伐とした暴力シーン、実在のヤクザの抗争を実録路線としてリアルに描いた。戦後山守組組員・広能昌三(菅原文太)の目を通した広島呉抗争を描く。
ヤクザから俳優に転身した安藤昇の東映出演4作目。関東軍陸軍大尉新田健次(安藤昇)率いる復員兵の「桜同志会」と外国人の集団「上海商会」とのいさかいの裏に陰謀が潜んでいた。
藤純子の人気シリーズ4作目。明治中期の大阪船場。呉服商のひとり娘・平野てい(藤純子)は、婿養子の藤吉(津川雅彦)と店を切り盛りしていた。だが藤吉は石炭事業に取りつかれていて落盤事故で死亡。炭鉱を継いだていは川船頭の吉岡(高倉健)を知るが、彼は傷害事件を起こし刑務所に入ってしまう。それから7年。問屋組合長の大島(大木実)は平野鉱山を乗っ取ろうとしていた。出所した吉岡は大島のあこぎさに怒り殴り込みをかける。(追悼特別展「高倉健」図録より)