Louis Garrel
1983年6月13日 生まれ
俳優、映画監督出演「ストーリー・オブ・マイ・ワイフ」(2021年)監督・脚本・出演「イノセント」(2022年)
1942年に出版されたハンガリーの小説を、「心と体と」のイルディコー・エニェディ監督が映画化。20年代の欧州を舞台に一組の男女の遍歴を描く文芸調のメロドラマに、ヒロインを演じたレア・セドゥが現代の息づかいを吹き込んでいる。 貨物船の船長ヤコブ(ハイス・ナバー)が結婚を思い立ち、友人といたカフェで「最初に入ってきた女性と結婚する」と賭けをする。現れたリジー(セドゥ)はヤコブの唐突な求婚を受け入れて、結婚生活が始まった。 運命的に出会った2人が電撃的に恋に落ちる、なんてご都合主義の展開は、今どき誰も使うまい。しかしレア・セドゥなら話は別。謎めいた微笑と一瞬で表情を変えるまなざしに、ヤコブがとり...
2022.8.12
ロマン・ポランスキー監督が19世紀末のフランス社会を揺るがした有名な冤罪(えんざい)事件〝ドレフュス事件〟を映画化し、ベネチア国際映画祭銀獅子賞(審査員大賞)を受賞した歴史劇。ユダヤ系の陸軍大尉ドレフュス(ルイ・ガレル)がスパイ容疑で終身刑を宣告され、監獄島に送り込まれる。ドレフュスの元教官ピカール中佐(ジャン・デュジャルダン)は、ドレフュスの無実を証明する文書を発見し、軍上層部に対処を求めるが……。 正義感に燃える主人公が、哀れな冤罪被害者を救うという単純な美談ではない。孤立した人間の不安心理の描写にさえを見せるポランスキー監督は、体制側の良識派将校であるピカールの視点で全編を語り、腐敗し...
2022.6.03
2023年セザール賞で脚本賞、助演女優賞を受賞したクライム・コメディ。「ドリーマーズ」(2003年)や「グッバイ・ゴダール!」(17年)、「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」(19年)に出演した人気俳優で、「パリの恋人たち」(18年)などの監督としても活躍するルイ・ガレルが、本作の監督・脚本・主演を務める。ほかに、「燃ゆる女の肖像」(19年)や「TAR/ター」(22年)のノエミ・メルランや、「私の男」(1995年)でベルリン国際映画祭女優賞を受賞したアヌーク・グランベール、「ショコラ ~君がいて、僕がいる~」(15年)で監督としても活躍するロシュディ・ゼムが共演している。 妻を...
サン・セバスチャン映画祭を舞台に、ウディ・アレン監督による〝映画愛〟溢れるロマンチック・コメディ。 かつて大学で映画を教え、今は人生初の小説の執筆に取り組んでいる熟年のニューヨーカー、モート・リフキンが、映画業界のプレス・エージェントである妻スーに同行し、サン・セバスチャン映画祭に参加する。妻スーとフランス人著名監督フィリップの浮気を疑うモートは、「アホな映画監督にノボせてる」と辛辣。ストレスに苛まれ、現地の診療所に赴くはめになる。そこでモートは人柄も容姿も魅力的な医師ジョーとめぐり合い、浮気癖のある芸術家の夫との結婚生活に悩む彼女への恋心を抱くが…。 © 2020 Mediaproduc...
クレール・ドゥニの「ネネットとボニ」(1996年)やフランソワ・オゾンの「ふたりの5つの分かれ路」(2004年)、パオロ・ビルツィの「⼈間の値打ち」(13年)など、多くの名匠の作品に出演している⼥優バレリア・ブルーニ・テデスキが監督・脚本を⼿掛けた⻘春群像ドラマ。アマンディエ劇団の演劇学校出⾝であるテデスキが、⾃らの体験をもとに演技の道に⽣きる若者たちの姿を瑞々しく描く。主演は「悪なき殺⼈」(19年)のナディア・テレスキウィッツ。パトリス・シェローを演じるのは「グッバイ・ゴダール!」(17年)のルイ・ガレル。第48回セザール賞でナディア・テレスキウィッツが有望若⼿⼥優賞を受賞した。 1980...
ハンガリーの作家ミラン・フストの小説が原作。1920年のマルタ共和国。船長のヤコブ(ハイス・ナバー)は友人と、カフェに最初に入ってきた女性と結婚するという賭けをする。ヤコブはそこにやってきたリジー(レア・セドゥ)に求婚し、2人だけの儀式の後で幸せなひと時を過ごす。しかしリジーの友人デダン(ルイ・ガレル)が現れ、ヤコブは2人の仲を怪しみ嫉妬を覚えるようになる。第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。