おがわ しんじ
1959年9月17日 生まれ
「夜明けまでバス停で」撮影監督「さすらいのボンボンキャンディ」撮影監督
新型コロナウイルスの猛威は、社会に潜在していたさまざまなひずみをあぶり出した。高橋伴明監督はあらわになった日本の問題の総ざらえにとどまらず、ここに至る現代史の道筋までも振り返る。これでいいのかという真っすぐな怒りにユーモアもまぶし、ベテランの余裕を感じさせる直球の社会派映画。 居酒屋のアルバイトをしていた三知子(板谷由夏)は、緊急事態宣言が出ると一方的に解雇された。寮を追い出され、住み込みで働くはずだった介護施設も採用を見送り。折り合いの悪い実家にも帰れず、行き場を失って路上生活者となってしまう。行き倒れそうになったところを、公園のテントで生活するバクダン(柄本明)らに助けられた。 202...
2022.10.07
監督・脚本は、初監督した「あみこ」(2017年)で、PFFアワードで観客賞を受賞した山中瑶子。「由宇子の天秤」(21年)、「サマーフィルムにのって」(20年)で数々の映画賞の新人賞を総なめにした河合優実が主演する。第77回カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞。 世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ(河合優実)。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。 ©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
「逆光」(2021年)の須藤蓮と、「ジョゼと虎と魚たち」(20年)、ドラマ「エルピス」の渡辺あやの共同脚本による第2作。渋谷という都会の喧騒と海の静寂を行き来する若者の〝傷〟と〝再生〟を描く本作。主演は「逆光」に続き須藤蓮自身が務める。ヒロインは「私の知らないあなたについて」(22年)で映画初主演を果たした佐々木ありさ。 渋谷のバーやモデルの仕事をしながらフラフラと暮らしている23歳のケイは、自殺した兄ユウタの葬儀で、兄の元恋人だったルミに出会う。バーの店長の理不尽な暴力と生きる目的のみつからない日々。そんな彼に手を差し伸べてくれたのはルミだった。ケイはルミのアパートで束の間の安らぎを得る。...
仁絵は夫が海外出張中にマサルと親しくなるが、マサルは突然姿を消す。ほかの男たちと寝てみるが、心が満たされず、マサルを捜して街を彷徨き続ける。
2020年に、路上生活者の女性がバス停で殴られ死亡した事件が着想のきっかけ。 居酒屋のアルバイトをしていた三知子(板谷由夏)は、緊急事態宣言が出ると一方的に解雇された。寮を追い出され、住み込みで働くはずだった介護施設も採用を見送り。折り合いの悪い実家にも帰れず、行き場を失って路上生活者となってしまう。行き倒れそうになったところを、公園のテントで生活するバクダン(柄本明)らに助けられた。 ©2022「夜明けまでバス停で」製作委員会