おがわ しんじ
1959年9月17日 生まれ
「夜明けまでバス停で」撮影監督「さすらいのボンボンキャンディ」撮影監督
「小川真司」記事件数
新型コロナウイルスの猛威は、社会に潜在していたさまざまなひずみをあぶり出した。高橋伴明監督はあらわになった日本の問題の総ざらえにとどまらず、ここに至る現代史の道筋までも振り返る。これでいいのかという真っすぐな怒りにユーモアもまぶし、ベテランの余裕を感じさせる直球の社会派映画。 居酒屋のアルバイトをしていた三知子(板谷由夏)は、緊急事態宣言が出ると一方的に解雇された。寮を追い出され、住み込みで働くはずだった介護施設も採用を見送り。折り合いの悪い実家にも帰れず、行き場を失って路上生活者となってしまう。行き倒れそうになったところを、公園のテントで生活するバクダン(柄本明)らに助けられた。 202...
2022.10.07
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22
「逆光」(2021年)の須藤蓮と、「ジョゼと虎と魚たち」(20年)、ドラマ「エルピス」の渡辺あやの共同脚本による第2作。渋谷という都会の喧騒と海の静寂を行き来する若者の〝傷〟と〝再生〟を描く本作。主演は「逆光」に続き須藤蓮自身が務める。ヒロインは「私の知らないあなたについて」(22年)で映画初主演を果たした佐々木ありさ。 渋谷のバーやモデルの仕事をしながらフラフラと暮らしている23歳のケイは、自殺した兄ユウタの葬儀で、兄の元恋人だったルミに出会う。バーの店長の理不尽な暴力と生きる目的のみつからない日々。そんな彼に手を差し伸べてくれたのはルミだった。ケイはルミのアパートで束の間の安らぎを得る。...
仁絵は夫が海外出張中にマサルと親しくなるが、マサルは突然姿を消す。ほかの男たちと寝てみるが、心が満たされず、マサルを捜して街を彷徨き続ける。
2020年に、路上生活者の女性がバス停で殴られ死亡した事件が着想のきっかけ。 居酒屋のアルバイトをしていた三知子(板谷由夏)は、緊急事態宣言が出ると一方的に解雇された。寮を追い出され、住み込みで働くはずだった介護施設も採用を見送り。折り合いの悪い実家にも帰れず、行き場を失って路上生活者となってしまう。行き倒れそうになったところを、公園のテントで生活するバクダン(柄本明)らに助けられた。 ©2022「夜明けまでバス停で」製作委員会