この1本:「ナミビアの砂漠」 フワフワ、今の空気映す
河合優実が演じた主人公のカナ、共感できる人が半分、迷惑なヤツと反発する人が半分ではないか。自分に素直、気ままだが根はまじめ。いやいや。自分勝手で気まぐれ、チヤホヤされるのをいいことにやりたい放題、しかも無気力。今を生きる若者たちの、心情のリアルがありそうだ。 21歳、脱毛サロンで働くカナは、ホンダ(寛一郎)と一緒に暮らしながら、クリエーターのハヤシ(金子大地)とも付き合っている。ホンダは、ハヤシと会って泥酔し深夜に帰宅したカナを何も聞かずに介抱してくれるマメで優しい男だが、カナはあっさりとハヤシに乗り換えた。しかしハヤシと同せいを始めるや、かまってちゃんぶりを発揮。カナ最優先ではないハヤシに...