クセあり、片嶋一貴監督!? 最新作「天上の花」が観客をとりこにする理由
「僕、洪さんが誰なのか分かる気がする。ちょっと待ってね」 釜山国際映画祭のレセプション。高崎映画祭シニアプロデューサーという名刺の肩書と漢字で書かれている名前を読んで、一気にうれしそうな声になってしまうバックパッカーとジャーナリストを交えたような男。銀髪の好男子の同行に筆者を紹介する。すぐに幼なじみの再会のように感嘆詞があふれ出た。 「今まで洪さんとやり取りをしていたけど、彼の友達でもあることに全然気づかなかった!」 森達也と小林三四郎。数多くの問題作の監督と俳優兼業の独特なプロフィルを持つインディーズ映画の橋頭堡(きょうとうほ)と太秦株式会社の社長。この二人と筆者の距離を一気に縮めてくれた「...
洪相鉉
2023.1.29