すぎた らいる
2002年12月09日 生まれ
「杉田雷麟」記事件数
「青春」という言葉が表舞台から消えつつある。映画のタイトルでもめったに見ることがなくなった。どこか懐かしい葛藤と悔恨、鬱屈した空気が漂う。「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(井上淳一監督)は1980年代を舞台に、当時青年だった井上監督と師匠である若松孝二監督を軸にした、実話に基づいた物語である。40年前の「青春時代」を再現した世界に飛び込んだのは、若手有望株の芋生悠と杉田雷麟。当時の若者と映画への熱量をどうとらえ、挑んだのか。 「シネマスコーレ」開館とその熱気 実名で再現 名古屋市の映画館「シネマスコーレ」は若松監督が83年に作ったミニシアター。開館以来の支配人、木全純...
鈴木隆
2024.3.22
1980年代、映画監督・若松孝二(井浦新)は名古屋にミニシアター、シネマスコーレを作る。支配人は東京・池袋の文芸坐をやめ、地元に帰ってサラリーマンをしていた木全純治(東出昌大)。浪人中の映画青年・井上淳一(杉田雷麟)は若松監督に弟子入りを懇願し、スコーレで働く金本法子(芋生悠)も映画から離れられない。 井上淳一監督が自身の青春時代をほぼそのまま再現した。ビデオが普及し始め映画館の運営が困難な時代。理由は異なるが厳しい状況下にある現在のミニシアターと重ね合わせた。一方で、映画に関わりたいが「撮りたいものが見つからない」青春、熱量をぶつけるものをなくした若者の虚無感と葛藤を映し出す。随所にあふれ...
2024.3.15
関東大震災の発生から5日後の1923年9月6日、千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人たちによって、香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が利根川沿いで殺された。行商団は、讃岐弁で話していたことで朝鮮人と疑われたのだった。この実際の事件を題材に、ドキュメンタリーディレクターの森達也がメガホンをとった。逮捕者は実刑になったものの、すぐに恩赦になり、100年の間歴史の闇に葬られた「福田村事件」。恐怖と不安の集団心理が加速し、暴走する群衆。過去の事件とは片付けられない今日性を孕んだ作品が関東大震災から100年となる2023年9月1日に公開される。 朝鮮で日本...
美しい村には、ある噂がある――この村では人が喰われるらしい。警察官・阿川大悟が暴く、穏やかな日常に潜む“おそろしい”真実とは。全世界震撼のヴィレッジ・サイコスリラー。 R18+ 配信開始:2022年12月28日 配信:ディズニープラス (C)2022 Disney