八犬伝

八犬伝

里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命を描く「八犬伝」の〝虚構〟の世界と、作家・滝沢馬琴と挿絵を頼まれた浮世絵師・葛飾北斎の奇妙な友情を通じて創作の真髄に迫る〝実話〟の世界。失明しながらも28年の歳月をかけて「八犬伝」を書き上げた馬琴の苦悩と葛藤、執念が生んだ世界を壮大なスケールで描き出す。

主人公の滝沢馬琴を役所広司、葛飾北斎を内野聖陽、八犬士の運命を握る伏姫(ふせひめ)を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯(そうはく)を磯村勇斗、宗伯の妻・お路(おみち)に黒木華、馬琴の妻・お百(おひゃく)を寺島しのぶが演じる。監督は「ピンポン」(2002年)や「鋼の錬金術師」シリーズの曽利文彦監督が務める。里見家の呪いと戦うために八つの珠を持ち、運命に導かれるように集結する八犬士を演じるのは、渡邊圭祐(犬塚信乃)、鈴木 仁(犬川壮助)、板垣李光人(犬坂毛野)、水上恒司(犬飼現八)、松岡広大(犬村大角)、佳久創(犬田小文吾)、藤岡真威人(犬江親兵衛)、上杉柊平(犬山道節)という映画やドラマでの活躍が光る旬の8名。そして、里見家を怨み、その怨念で里見家を祟る八犬士の最大の敵である玉梓(たまずさ)を栗山千明が演じる。

江戸時代の人気作家・滝沢馬琴は、友人の絵師・葛飾北斎に、里見家の呪いと戦うために八つの珠を持つ八犬士が集結し、過酷な旅に出るという構想中の物語を語る。この物語に引き込まれた北斎は物語の続きを聴くために事あるごとに馬琴の元を訪れるようになる。「悪が蔓延る世の中だからこそ完全懲悪を貫く」という馬琴のライフワークは、28年の時を経て遂にクライマックスに迫るが、馬琴の目が見えなくなり始めてしまう。完成が絶望的となったとき、義理の娘が意外な申し出をする。

公開:2024年10月
©2024『八犬伝』FILM PARTNERS.

公式サイト: https://www.hakkenden.jp/

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