原作は1990年に文學界新人賞を受賞し、第103回芥川賞の候補となった、河林満の「渇水」。貧困や格差社会、家族の絆など、今日なお重要な問いが胸に迫る作品。映画化にあたっては、映画監督・白石和彌が企画・プロデュースを務め、監督は、「RED HARP BLUES」(2002年)や、「月と嘘と殺人」(2010年)などの髙橋正弥。「東京ゴミ女」(2000年)、「機関車先生」(2004年)の及川章太郎が髙橋とタッグを組んで脚本を仕上げた。本作のために向井秀徳が主題歌「渇水」を書き下ろした。
水道料金を滞納している家庭や店舗の水道を停める仕事をしていた岩切俊作(生田斗真)は、県内全域に給水制限が発令される中で、取り残された小学生の姉妹と出会う。彼らの最後のライフラインである水までも停めてしまって良いのか悩む岩切は、自らの過去や家族との関係を幼い姉妹に重ね葛藤しつつも、規則に従って停水を執り行う。しかし、姉妹との交流を通じて自らの心の渇きに向き合った岩切は、思いがけない行動に出る。
©「渇水」製作委員会
公開日: 2023年06月01日
渇水
予告編を見る:
監督 :
出演 :
プロデューサー :
原作 :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
照明 :
美術 :
録音 :
整音 :
編集 :
衣装 :
ヘアメーク :
2023年 /日本 /100分 /PG12
配給 :
公式サイト: https://movies.kadokawa.co.jp/kassui/
関連記事
新着記事
フェイクニュースと陰謀論を疑似体験「エンタメ通してワクチンに」「フィクショナル」
黒澤明の大傑作「七人の侍」は、海外で今、どう見られているのか。メルボルン鑑賞リポート
自分の過去が暴かれるかもしれない恐怖を描くスリラー「ディスクレーマー 夏の沈黙」
高倉健没後10年「緋牡丹博徒 二代目襲名」をZ世代ライターが見た「強烈なインパクトを残す主役級の『瞳』」