かみお ふうじゅ
1999年1月20日 生まれ
「会うべき人は、いつか必ず会えると聞きました」。 ソウルの都心、今はどこにでもあるシネコンの支店に変わっているが、昔ソウル3大単館映画館のひとつだった「ソウルㆍピカデリー」前のカフェでのせりふ。 日本の観客にはNetflixの「キル・ボクスン」、あるいはカンヌ国際映画祭で主演女優賞に輝いた「シークレットㆍサンシャイン」の全道嬿(チョンㆍドヨン)が20代前半の若々しい姿で公衆電話でポケベルのメッセージを残す。テレビドラマ「浪漫ドクターキムㆍサブ」、映画「尚衣院 サンイウォン」の韓石圭(ハンㆍソッキュ)は、彼女の後ろでこのセンテンスが含まれたメッセージを開いていたが、なかなか近づいて声をかける...
洪相鉉
2025.2.28
シングルマザーの恵(黒沢あすか)は、突然行方不明になった息子心平(上村侑)の帰りを待っていた。ある日、掲示板に心平の情報があるという青年雄二(神尾楓珠)が現れ、息子の持ち物を渡される。恵は住む家のない雄二を自分の部屋に招き入れる。 母性の深遠と大人の女性の奥底にある狂気をえぐり出すような演出に、「オレオレ詐欺」が持つ母子の関係性と現代性を絡ませた。恵と雄二のゾクゾクするような接触に身を乗り出し、黒沢がしだいにあらわにするエロチシズムと女性性の底知れぬゆがみに翻弄(ほんろう)される。恵のアパートのほとんど装飾のない白い壁、家電の響く音などが内面を浮き彫りにし、狂信的な空気感が部屋中に立ちこめる...
ひとシネマ編集部
2022.3.03
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
三国時代の天才軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)が現代の渋谷に転生し、歌手を目指す月見英子の歌声に惚れ込み、魔法のような計略を考えては、立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていく奇想天外なサクセスストーリー。 原作は、四葉夕トと小川亮(原作漫画)による「パリピ孔明」(講談社「ヤングマガジン」連載)。テレビドラマで諸葛孔明を演じた向井理、月見英子を演じた上白石萌歌、孔明の主君・劉備役のディーン・フジオカ、孔明と意気投合するBBラウンジのオーナー小林役の森山未來が映画にも続投。今回新たに、孔明最大のライバル司馬懿の末裔・司馬潤(しばじゅん)役を神尾楓珠、その妹でシンガー・shin(し...
爆風スランプが1985年にリリースし、CMソングに採用されたり多くのアーティストにカバーされるなど、今に至るまで歌い継がれている「大きな玉ねぎの下で」。本作はこの名曲にインスパイアされたラブストーリー。「100回泣くこと」や「ぐるぐるまわるすべり台」の作家で作詞家の中村航がストーリー原案を書き、ドラマ「レンタルなんもしない人 」や映画「アイミタガイ」(2024年)の草野翔吾が監督、「東京リベンジャーズ」シリーズや映画「100回泣くこと」の脚本を手掛けた髙橋泉が脚本を務めている。 丈流(たける・神尾楓珠)と美優(みゆう・桜田ひより)は、 夜はバー、昼はカフェになる「Double」で働いている。...
絵に描いたような最高の結婚生活を送っているように見える人気女優とイケメン政治家。だが実際は、とにかく離婚したくて仕方ない2人だった。 Netflixシリーズ「離婚しようよ」は配信中