「十一人の賊軍」 反権力を貫く名もなき罪人たちのドラマ
1868年から続いた、旧幕府軍と薩摩藩・長州藩中心の新政府軍(官軍)が争った戊辰戦争を背景にした抗争劇。旧幕府勢力の奥羽越列藩同盟に加わりながら、新発田藩が同盟を裏切ったエピソードが下敷き。新発田藩の命運を握る11人の罪人が、あるとりでを守るために身を投じた壮絶な戦いを描いた。「仁義なき戦い」の脚本家、笠原和夫が残したプロットを「孤狼の血」の池上純哉が脚本化、白石和彌が監督した。 スケール感のあるオープンセット、リアルなつり橋などスタッフの力を結集。生身の動きが伝わる殺陣や爆破シーンと派手なアクション満載のエンタメに仕上げた。一方で、為政者ではなく名もなき罪人たちのドラマにこだわったのは、庶...