「エゴイスト」
ファッション雑誌編集者の浩輔(鈴木亮平)が出会ったのは、シングルマザーである母親の妙子(阿川佐和子)を支えながら生きるパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。ひかれ合った浩輔と龍太は幸せな日々を送るが、突然の別れが訪れる。コラムニストとしても活躍した高山真の自伝的小説を、「 Pure Japanese 」の松永大司監督が映画化した。 被写体に肉薄する手持ちカメラが伝えるのは、格差のあるふたりの関係と温度だ。恋愛のみならず、龍太と妙子を支えたいという浩輔の祈りのような思いにもフォーカスする。亡くなった母親への後悔を抱えた浩輔がふたりを支援したのは愛なのか、それとも償いなのか。「エゴイスト」とい...