むらかみ にじろう
1997年3月16日 生まれ
明日の見えないコロナ禍で シンプルに備える 村上淳、男盛りの48歳。長男虹郎も大活躍で、親子で全速力かと思いきや、意外なことに「いまのテーマは終活です」。人生100年時代、いささか早すぎやしませんか。コロナ禍で見つめ直したムラジュン流人生論、聞いてみた。 コワモテのヤクザも気の弱いサラリーマンも、インディペンデント系の作品を中心に引っ張りだこ。バイプレーヤーとして毎年何本もの作品に出演し、ペースは少しも衰えない。山本直樹のマンガを原作に、盟友広木隆一監督と組んだ久々の主演作「夕方のおともだち」も公開中だ。はたからはいよいよ全開と見えるのに。 「て、皆さんおっしゃるんですけど。...
勝田友巳
2022.2.22
持ちつ持たれつのヤクザと警察、その均衡が崩れて暴力が噴出する――。下敷きは、深作欣二監督の「県警対組織暴力」だろう。随所にオマージュがささげられ、東映実録映画の血気を再燃させようという勢いである。2018年の「孤狼の血」の続編でも「2」ではなく「LEVEL2」。前作を上回ると宣言したところが挑発的で頼もしい。 呉原東署の先輩刑事大上の後を継ぎ、日岡(松坂桃李)は仁正会と尾谷組の抗争を抑え込んでいた。しかし仁正会傘下の上林(鈴木亮平)が出所し、謀殺された五十子会長のカタキを討つと暴走する。 日岡は見せかけの秩序を維持するために、灰色の領域で立ち回る。一方の上林は、冷酷残虐で執拗(しつよう)な...
2021.8.26
〝今際の国〟での理不尽な〝げぇむ〟を行き抜き、クリアする度に手に入る数字のトランプをすべて集めたアリス(山﨑賢人)たち。ミラ(仲里依紗)から新たな戦いの幕開けを告げられたアリスは、絵札のカードをクリアするためにウサギ(土屋太鳳)たちと渋谷に向かうが、突然始まった銃撃戦に巻き込まれる。同時に複数の〝げぇむ〟に参加することができないのではないかという仮説を立て、別の会場に向かったアリスたちを迎えたのは、強烈なカリスマ性を持つキューマ(山下智久)だった。敵でありながらも〝げぇむ〟を通してキューマの生きざまに触れ、生きることの意味を考え始めるアリス。一方、ウサギは尊敬する父を死に追いやった元の世界に戻...
「若き見知らぬ者たち」(2024年10月11日公開)の内山拓也監督の前作。主演の藤原季節をはじめ、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、井口理(King Gnu)、鈴木卓爾など映画界を担う期待の新星から実力派俳優まで、幅広いキャストが出演した青春ドラマ。第25回新藤兼人賞を受賞した。 俳優になる為に上京したものの、石井悠二(藤原季節)は、鳴かず飛ばずの現在27歳。別れたユキ(萩原みのり)との同棲生活を続け、未だに彼女との終わりも受け入れられずにいた。ある日、同級生の多田(遊屋慎太郎)と再会し、高校生当時絶対的な存在だった佐々木(細川岳)らとの日々が思い起こされていく。後...
安倍晴明の生誕1100年の記念作品。監督・脚本は、「K-20 怪人二十面相・伝」(2008年)や「アンフェア」シリーズを手がけた佐藤嗣麻子。 呪いや祟りから都を守る陰陽師の学校であり省庁の「陰陽寮」が政治の中心だった平安時代。呪術の天才と呼ばれる若き安倍晴明(山崎賢人)は、陰陽師になる意欲や興味がない人嫌いの変わり者だった。ある日晴明は、貴族の源博雅(染谷将太)から皇族の徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の解決を頼まれる。衝突しながらも共に真相を追うが、ある学生の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す。 ©2024 映画「陰陽師 0」製作委員会
「スワロウテイル」(1996年)「リリイ・シュシュのすべて」(01年)を生み出した岩井俊二監督と、音楽を担当する小林武史のタッグによる新作は、〝唯一無二の歌声〟と実力派俳優たちが奏でる音楽映画。主人公の路上ミュージシャン、キリエを演じるのは、「BiSH」を経て現在はソロとして活動するアイナ・ジ・エンド。映画初主演となる本作のために6曲を制作し、その圧巻の歌声をスクリーン越しに響かせる。 さらに、次代を担う実力派俳優たちがアイナと共に〝運命の4人〟を演じる。姿を消したフィアンセを捜し続ける夏彦役を松村北斗(SixTONES)。傷ついた人々に寄り添う教師のフミ役は黒木華。過去と名前を捨て、キリエ...
引きこもりがちの有栖良平(アリス)は優秀な弟と比較され居心地が悪くなり家を出て行く。親友のカルベ、チョータと渋谷のスクランブル交差点をふざけて渡っていると、大きな事故を引き起こしてしまう。警察の目を盗んで逃げ出し、隠れたトイレを出るとそこは命をかけた「GAME」をおこなうパラレルワールドへ迷い込んでしまう。 Netflixシリーズ「今際の国のアリス」は配信中 © Haro Aso,Shogakukan / ROBOT
和久井健の人気コミック「東京卍リベンジャーズ」を原作に、映画化された「東京リベンジャーズ」(2020年)の続編となる「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」は、「-運命-」と「-決戦-」の2部作で公開。 「-運命-」は4月21日公開 。 東卍(トーマン)崩壊の危機をもたらす、かつての親友同士の壮絶な決戦がついに始まった。交錯する過去の悲劇と分裂していく仲間との絆。タケミチは最悪の決戦=血のハロウィンを止め、愛するヒナタの命を救うことができるのか。 公開:2023年6月30日 配給:ワーナー・ブラザース映画 ©和久井健/講談社 ©2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委...
和久井健の人気コミック「東京卍リベンジャーズ」を原作に、実写映画化された「東京リベンジャーズ」(2021年)の続編となる「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」は、「-運命-」と「-決戦-」の2部作で公開。 「-決戦-」は6月30日公開 。 凶悪化した東京卍會の手により、タケミチの目の前で再びヒナタが殺された。ヒナタを救うため、再び過去に戻ったタケミチは、東卍(トーマン)結成メンバー6 人を引き裂いた、悲しい事件を知る。 ©和久井健/講談社 ©2023映画「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」製作委員会
瀬戸内海の離島。日本有数の資産家・蓮壁千鶴男(西村まさ彦)が、莫大な遺産を遺して謎の変死を遂げる。 蓮壁千鶴男は死の直前、美しき娘・紅(新木優子)の誘拐未遂事件の犯人捜索を若宮に依頼していた。 真相を探るため、ある閉ざされた島に降り立つ獅子雄(ディーン・フジオカ)と若宮(岩田剛典)。 二人を待ち受けていたのは、異様な佇まいの洋館と、犬の遠吠え。 容疑者は、千鶴男の妻・依羅(稲森いずみ)、長男・千里(村上虹郎)、蓮壁家の使用人(椎名桔平)ら奇妙で華麗な一族の面々と、紅に想いを寄せて蓮壁家に出入りをする大学准教授(小泉孝太郎)、リフォーム業者 (広末涼子)などうそを重ねる怪しき関係者たち。 やがて...
村上春樹の短編小説を映画化。 ハワイ、ハネレイ・ベイで亡くなった息子・タカシ(佐野玲於)を想い10年現地に通い続ける続ける母・サチ(吉田羊)。 その海岸で日本人サーファー高橋(村上虹郎)らが「片足のサーファーを見た」と話しをする。 そのとき、サチはある決心をする。
司馬遼太郎の小説を映画化。新選組の結成から壊滅までを、土方歳三の回想形式で描く。江戸末期、武州多摩の農民の子でバラガキと呼ばれ暴れていた土方歳三は、近藤勇や沖田総司らとともに、京都に上り、新選組を結成する。土方は近藤とともに組織を統率、倒幕派を制圧。そんな中、土方は手負いの自分をかくまったお雪とひかれ合う。やがて薩長同盟が成立し、倒幕派が勢いを得て新選組は追い詰められていく。
尾谷組と広島仁正界の抗争が沈静化して3年。呉原東署の刑事日岡は裏社会とも通じながら広島の治安を保っていた。しかし広島仁正会傘下、五十子会の上林が刑務所から出所し、五十子会会長を殺害した尾谷組への報復を開始。激しい抗争が再燃する。2018年の「孤狼の血」の続編。