あがわ さわこ
1953年10月31日 生まれ
第78回毎日映画コンクール2次(最終)選考の候補作、候補者が決まった。 2月14日に表彰式 めぐろパーシモンホール 毎日映コンは、「作品」「俳優」「スタッフ」「ドキュメンタリー」「アニメーション」の5部門で17賞。「作品」「俳優」「スタッフ」は、映画評論家や映画記者約70人の1次選考委員が投票を行い、上位得票作・者が2次選考候補となる。「アニメーション」「ドキュメンタリー」両部門は、応募作から1次選考委員による討議で候補作を決定。2次選考では、各部門の選考委員の討議で決まる。「外国映画ベストワン賞」は、1次選考委員による再投票で決定する。 受賞結果は2024年1月下旬に発表、表彰式は...
ひとシネマ編集部
2023.12.20
1日、韓国・プチョン市役所内のシティーホールメインシアターにて松永大司監督「エゴイスト」が上映され、ティーチインが行われた。 高山真の自伝的小説を映画化。鈴木亮平、宮沢氷魚、阿川佐和子という好感度の高いキャスティングとゲイ、パーソナルトレーナーとその母への愛を描いたことで日本でも話題になった。3月、香港で行われた第16回アジア・フィルム・アワードでは宮沢が助演男優賞を受賞。今月、韓国でも上映される。観客は若い女性が多く、上映後のティーチインでは積極的に質問をする姿が印象的だった。 まず、司会者からの質問を受けた松永監督は「原作はモノローグが多く、それをどう映像化していくかが脚本の作業...
宮脇祐介
2023.7.02
私はおせっかいが好きだ 私は、おせっかいな人間だ。好きな人が顔を曇らせていると「大丈夫?」と原因を聞き出すまで気が済まない。あまりにしつこいせいで、面倒くさがられることもあるが、やめられない。こういうおせっかいは結局、自己満足だ。相手がどう思うかより、自分がしたいという気持ちが先走っているからだ。 思えば、私の母もおせっかいな人である。私がせきをすればのどあめを取り出し、おなかをさすれば胃薬を差し出そうとする。寒い日に実家から自宅へと帰ろうとしたら、カイロをお腹に貼るよう指示付きで渡され、母のマフラーをなかば強引に巻かれた。ちなみにこれは、30歳を超えた最近の話だ。 時におせっかい...
山田あゆみ
2023.2.18
ファッション雑誌編集者の浩輔(鈴木亮平)が出会ったのは、シングルマザーである母親の妙子(阿川佐和子)を支えながら生きるパーソナルトレーナーの龍太(宮沢氷魚)。ひかれ合った浩輔と龍太は幸せな日々を送るが、突然の別れが訪れる。コラムニストとしても活躍した高山真の自伝的小説を、「 Pure Japanese 」の松永大司監督が映画化した。 被写体に肉薄する手持ちカメラが伝えるのは、格差のあるふたりの関係と温度だ。恋愛のみならず、龍太と妙子を支えたいという浩輔の祈りのような思いにもフォーカスする。亡くなった母親への後悔を抱えた浩輔がふたりを支援したのは愛なのか、それとも償いなのか。「エゴイスト」とい...
2023.2.17
原作・池井戸潤×主演・役所広司! 足袋作り百年の老舗が、会社の存続を懸けてランニングシューズの開発に挑む、感動の企業再生ストーリー! ©池井戸潤 ©TBS U-NEXT Paraviコーナーで全話配信中
タイトルは、1937年に発表された児童文学者吉野源三郎の小説から。同作から宮崎駿監督がインスパイアされて生み出されたオリジナルストーリーの長編アニメーション作品。 第96回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞。 ©︎2023 Studio Ghibli
原作は、高山真のデビュー作にして自伝的小説の「エゴイスト」。監督は、「トイレのピエタ」「ハナレイ·ベイ」「Pure Japanese」などを手掛けた松永大司。「まだまだ日本において性的マイノリティが置かれている状況への理解が深まらない中、次は同性愛者である主人公をしっかりと描きたいと思っていた」との松永監督の思いが本作で実を結んだ。主人公の浩輔を演じるのは、「孤狼の血 LEVEL2」で第45回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめ多くの賞を受賞している鈴木亮平。龍太役には「騙し絵の牙」、NHK 連続テレビ小説「ちむどんどん」など、話題作への出演が続く宮沢氷魚。また、浩輔の人生観にも影響を与え...