池松壮亮作品にハズレなし「本心」をイケメン学習帳 究極の推し活手帳の筆者が見た
「そうか、日本もここまで来ちゃったか~」と最初に思った。ちょっと前なら映画や漫画の中だけで想像をこえなかったテーマが令和の今、想定内の未来、地続きの未来、未来予想図じゃないか?と末恐ろしくなった作品。平野啓一郎の同名小説が原作の本作。2040年自らの意思で死を選んだ母親をAIでよみがえらせた主人公・朔也(池松壮亮くん)は普段は遠く離れた依頼主の指示通りに動く「リアル・アバター」として働く真面目な青年。だが自分に何も告げずに〝 自由死 〟を選んでいた母の本心を知るため、最新AIを搭載したバーチャル・フィギュア(VF)技術を利用して仮想空間に母をよみがえらせる。しかし段々、自分を見失っていく……。...
沖直実
2024.11.16