チャートの裏側:今、強く響く「歌に託せ」
2位の「バズ・ライトイヤー」は、「トイ・ストーリー」シリーズの登場人物バズが主人公だ。宇宙を駆けめぐる彼の活躍を描く。3日間の興行収入は3億8000万円。まずまずとみる。先のシリーズ近作の圧倒的な興行とは比べない。目標数値はともかく、全く別物だからだ。 バズのキャラクターに好感がもてる。愛嬌(あいきょう)のある穏やかな風貌のままに、ヒーローとしての強さを誇示しない。一人だけ、時間の経過が違うので、ある意味、孤独地獄を生きる。仲間はできるが、孤高感が際立つ。米映画のヒーローは多様で懐が深い。共感度が高いと思う。 5位の「エルヴィス」は、もちろんエルヴィス・プレスリーを主人公にした音楽映画だ。...