チャートの裏側:客層を広げる道は
ゴールデンウイーク(GW)という言葉は映画界から生まれた。よく知られていることだ。これを踏まえるなら、大型連休時には、年代も階層も違う多くの人たちが映画館を訪れてほしい。映画界発の言葉には、そうした意味が込められていたと思うが、近年ではそうなっていない。 データを見る。2015年から21年まで(20年は除く)の毎年のGW興行トップ3作品を調べた。全18本のうち、「名探偵コナン」が6本、ディズニー作品が6本あった。両者で約70%だ。ヒット傾向が偏っている。客層も固定的に見える。もっと、ヒットが分散する道はないのか。 連休の形を考えたい。GWは行事や慣習が多い正月休みとは違う。仕事に従事してい...