この1本「:決戦は日曜日」 落選へ熱く疾走、炎上
お正月は初笑いで。現代の政治風土を、シニカルな笑いとともに描き出す、日本には珍しい政治風刺劇だ。期待はしないが絶望もしない、政治との間合いも程よい一作。 地方選出の大物国会議員、川島が病に倒れ、衆院選に出馬できなくなった。後継者選びがモメて浮上したのが、川島の娘有美(宮沢りえ)。世間知らずのお嬢さまが担がれてやる気になったはいいが全てトンチンカン、失言、暴言で炎上続き。しかし彼女を担当する地元秘書谷村(窪田正孝)は、機転と手管で全て鎮火。選挙戦は順調に進むものの、有美の不満は募るばかり。 坂下雄一郎監督は、「神奈川芸術大学映像学科研究室」「ピンカートンに会いにいく」など、ひねったコメディー...