しもだ あつゆき
プロデューサー「ラーゲリより愛を込めて」「少年と犬」
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
原作は、様々な背景を抱えた人々と一匹の犬とのふれあいを描き、第163回直木賞を受賞した馳星周による同名小説。映画では、原作の複数のエピソードにオリジナルのストーリを加え、1匹の犬〝多聞〟が大切な人に会うために岩手県釜石から日本を縦断する旅路の中で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流を描き出す。メガホンをとったのは、「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)や「護られなかった者たちへ」(21年)、「糸」(20年)、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17年)など、骨太な社会派ドラマから恋愛ドラマまで幅広いジャンルで人間ドラマを描く名手、瀬々敬久監督。「永遠の0」(13年)や「藁の楯」(13年)...
映画の制作現場と食の関わりを追ったドキュメンタリー。ロケバスに積んである朝食のポパイのおにぎりと、映画における制作部という、現場では大いなる雑用係の組み合わせの物語。 ⓒ ジャンゴフィルム. All Rights Reserved.
第二次世界大戦後の1945年、厳冬のシベリア。零下40度の寒気の中、わずかな食料で過酷な労働を課せられ死者が続出する収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男はいた。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」。絶望する抑留者たちに、山本は訴え続けた。山本は日本にいる妻と4人の子どもと一緒に過ごす日が訪れることを信じ、劣悪な環境にいる仲間を励ました。その行動と信念は、日本人捕虜たちの心を次第に溶かしていく。 終戦から8年後、ようやく山本に妻からのハガキが届く。「あなたの帰りを待っています」。1人で子どもたちを育てている妻を思い、山本は涙を流さずにはいられなかった。...