チャートの裏側:心揺さぶる新たな出会い
新型コロナウイルス拡大による延期を経て、3月8日の月曜に公開されたアニメ大作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:=」。テレビアニメでブームを起こし、劇場版は1997年以降6作目になる。新作は7日間で興行収入33億円を超えた。近いうちにシリーズ最高成績となろう。 日本映画の歴史から見ても、このシリーズは希有(けう)な中身を持ち、特異な興行を見せてきた。人が操るロボットによる激烈なバトル、主人公たちの多彩なキャラや人間ドラマ。細部や背景などの描写にさまざまな意味を探るオタクファンを起点に、興行はダイナミックだった。 その際、もっとも目を引いたのはコア層に見えたファンからの広がり方の輪が、とても大き...