つじもと たまこ
プロデューサー「ラーゲリより愛を込めて」(2022年)プロデューサー「正体」(2024年)プロデューサー
韓国・プチョン国際ファンタスティック映画祭の開催2日目、6月30日午前10時からプチョン市の高麗ホテルにて「メード・イン・アジア・フォーラム・セッション1 韓日映画フォーラム『パンデミック』時代の映画産業 問題と解決方法」と題した発表が行われた。その模様を3回に分けてリポートする。まずはじめに日本の2人の登壇者にフォーカスを当てた。 同映画祭プログラムディレクター、エレン・キムさんの司会によって紹介されたシン・チョル執行委員長が「韓日をはじめとしたアジアの力を合わせてこの難局を乗り越えていきましょう」とあいさつ。 シン・チョル映画祭委員長 その後、司会のバトンを映画プロデューサーの...
宮脇祐介
2023.7.01
染井為人による同名小説を原作に、「余命10年」(2022年)や「青春18×2 君へと続く道」(24年)の藤井道人監督が手掛けるサスペンスエンターテイメント。殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走し、日本各地を転々としながら潜伏を続ける主人公・鏑木を演じるのは、「青の帰り道」(18年)、「ヴィレッジ」(23年)に続き、藤井監督と3度目のタッグとなる横浜流星。〝5つの顔を持つ〟逃亡犯という難役に挑む。加えて吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、さらに山田孝之と、豪華キャストが共演する。 日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。逃走を...
TBSで放送されたドラマ「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」の劇場版。「死者を一人も出さないこと」の使命を胸に、オペ室を搭載した大型車両(ERカー)で事故や災害現場に駆け付ける都知事直轄の救命医療チーム=【TOKYO MER】の活躍を描く。 横浜のシンボル、ランドマークタワーで爆発事故が発生。前代未聞の緊急事態に、「待っているだけじゃ、救えない命がある」と、チーフドクター・喜多見(鈴木亮平)は、いち早く現場に向かうべきと主張するが、厚生労働大臣が新設したエリート集団【YOKOHAMA MER】の鴨居チーフ(杏)は、「安全な場所で待っていなくては、救える命も救えなくなる」と真逆を主張。爆発...
第二次世界大戦後の1945年、厳冬のシベリア。零下40度の寒気の中、わずかな食料で過酷な労働を課せられ死者が続出する収容所(ラーゲリ)に、その男・山本幡男はいた。「生きる希望を捨ててはいけません。帰国(ダモイ)の日は必ずやって来ます」。絶望する抑留者たちに、山本は訴え続けた。山本は日本にいる妻と4人の子どもと一緒に過ごす日が訪れることを信じ、劣悪な環境にいる仲間を励ました。その行動と信念は、日本人捕虜たちの心を次第に溶かしていく。 終戦から8年後、ようやく山本に妻からのハガキが届く。「あなたの帰りを待っています」。1人で子どもたちを育てている妻を思い、山本は涙を流さずにはいられなかった。...