チャートの裏側:シンプルな世界に夢中
驚きの順位だと思う。邦画アニメーションの「映画 すみっコぐらし」の第2作が、ディズニー配給のマーベル娯楽大作「エターナルズ」に次いだ。3日間の興行収入は、前者が2億5000万円、後者が4億2000万円。差があるように見えるが、以下のデータで驚きが説明できる。 公開館は「すみっコ」が184スクリーン、「エターナルズ」が813スクリーンだ。製作費の差はあまりに大きく、比較するのさえためらう。上映時間にもあぜんとする。前者が65分、後者が156分。それが何と、7日の日曜日だけだが、「エターナルズ」を動員数で超えてしまった。 「すみっコ」は、中身から上映時間まで、実にコンパクト、シンプルに作られて...