映画で知るウクライナ:「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」 いまに重なる憤怒と慟哭
悲劇繰り返さぬように 強い思念 映像は、視覚的なイメージをダイレクトに「伝える」ことが可能なメディアだ。それが記録映画であれば事実をありのまま観(み)る者に届けることができ、劇映画であればより作り手の意志を強固に織り交ぜることができる。 直近であれば、米国の移民政策を題材にした「ブルー・バイユー」は劇映画の特性を十二分に活用した作品と言えるだろう。ドラマ性を強めに付加させることによって、より広い層に、よりビビッドに伝えることが可能になる。やはり人は、感情を揺さぶられた方が鮮明に記憶に残るものだ。そして、「感動」という言葉の通り、口コミや募金、支援活動など、能動的に行動を起こすようになる。...
SYO
2022.3.14