チャートの裏側:脇役に光を当てた〝祭り〟
バイプレーヤーという言葉は、今では広く浸透している。脇役のことだが、それを題名にし、意味を一層身近にしたのが深夜ドラマ「バイプレイヤーズ」だったと思う。6人の俳優中心に、虚実入り交じった彼らの個性、演技合戦に魅力があった。その映画版が公開された。 「バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」だが、チャート内に入らなかった。理由はいろいろあるが、ここでは映画版の意義を考える。背景には、往年の名脇役にスポットが当たる局面が近年増えてきたことがある。東京都内の名画座で特集がよく組まれる。 以前では考えられなかったことだ。これは時代の変化と関係している。映画の歴史を彩った主演スタ...