みかみ あい
2000年10月25日 生まれ
Netflixオリジナルドラマシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」は、「男女交際禁止校則」が制定された高校の、生徒と学校の戦いを描く学園ドラマ。見上愛ら注目の若手俳優が顔をそろえ、恋愛をめぐるさまざまな側面をあぶり出す。高校生のパワーに30代女性ライターが付いていくのは正直大変なところもあったものの、無鉄砲な10代の恋愛の、やむにやまれぬ衝動を思い出したのだった。 エリート高校に導入された「恋愛禁止校則」 主人公はエリート校である明日蘭学院に通う高校2年生の有沢唯千花。借金を残した夫の代わりにあくせく働く母親のために、無事卒業して将来は安泰なキャリアを築くことを目指していた。そんな...
山田あゆみ
2024.9.29
ある種の愚かさを全肯定してくれる作品 「恋わずらい」「恋は盲目」とはよく言ったものだ。恋に落ちて四六時中相手のことを考えると、仕事や勉強が手につかない、食事が喉を通らない、気分の浮き沈みが激しくなるなど、さまざまな面に影響が出る。生活も思考も恋愛に支配される様子ははたから見るとあきれるが、本人の脳内細胞はイキイキとそれに従う。個人差はあれど、恋愛体質の私からすると、そういった不安定さが恋の醍醐(だいご)味だと思っている。「不死身ラヴァーズ」は、そんな「好き」のエネルギーや、ある種の愚かさを全肯定してくれる作品だ。 結ばれる度に消えてしまうじゅん この物語のヒロインである〝長谷部...
波多野菜央
2024.5.04
東京・多摩ニュータウンの春の一日。その日が誕生日の知珠(ちず)(兵藤公美)は、友人からの引っ越しを知らせるはがきを頼りに歩き続ける。ガス検針員の早苗(大場みなみ)は行方不明になった老人を捜し、大学生の夏(見上愛)は亡くなった友人が撮った写真のネガの引換券を、友人の母に届ける。3人はさりげなく交差していく。 公園の緑や木漏れ日、団地のたたずまい、木々を揺らす風の音や鳥の鳴き声、車や自転車の走行音。それらの音と映像が本作の軸になり、そこに暮らす人たちの日常を緩やかに切り取った。大きなドラマ展開のない物語を長回しを駆使してじっくり見せる。 説明的なセリフの必要性はゼロ。淡々とした会話やゆったりと...
2024.3.01
男女交際禁止の校則が制定された超エリート高校を舞台に、恋愛が禁じられた世界で傷つき、もがきあらがう生徒たちの様子を映し出す。 生徒同士のリーク合戦、理不尽な校則を押し付ける学校側との前代未聞(みもん)のバトルロワイヤルが始まる――! Netflixシリーズ「恋愛バトルロワイヤル」は世界独占配信中 Netflix
原作となる高木ユーナによる漫画「不死身ラヴァーズ」(講談社「別冊少年マガジン」所載)に魅了された松居大悟監督が、10年にわたって構想を温め、切ない想いが交差する無防備な恋愛映画に仕上げた本作。主人公、りのを演じるのは、Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」や大河ドラマ「光る君へ」など話題作へのオファー続き、本作が初の映画単独主演となる見上愛。りのの運命の相手、甲野じゅんを演じるのは、劇団EXILEに所属し、「HiGH LOW」シリーズや、「軍艦少年」(2021年)、「正欲」(23年)などで俳優としてのキャリアを積んできた佐藤寛太。さらに青木柚、前田敦子、神野三鈴らが脇を固める。 長谷部りのが...
1990年から4年間にわたって週刊少年ジャンプ(集英社)で連載された冨樫義博による大ヒット漫画「幽☆遊☆白書」。人間界、魔界、霊界という三つが交錯する世界の中で、強い信念をもって戦う魅力的なキャラクターたちのバトルが、多くのファンを生み出してきた作品が、北村匠海(浦飯幽助)、志尊淳(蔵馬)、本郷奏多(飛影)、上杉柊平(桑原和真)の豪華キャストを迎え、Netflixシリーズとして実写ドラマ化された。 主人公・浦飯幽助役の北村匠海とは3度目のタッグとなる月川翔監督を中心とするスタッフ陣に加え、米アカデミー科学技術賞を受賞した坂口亮がVFXスーパーバイザーとして参加。カナダ、オーストラリア、韓国と...
映画オリジナル企画コンテストTSUTAYA CREATORS’ PROGRAM (TCP)で、2019年脚本部門の審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、「空の穴」(2001年)で劇場映画デビューし、「アンテナ」(2003年)や「海炭市叙景」(2010年)、「夏の終り」(2013年)などの代表作があり、2023年2月に「#マンホール」が公開された熊切和嘉監督がメガホンをとった。主人公、陽子を演じるのは、「バベル」(2006年)で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、その後も「パシフィック・リム」シリーズなど、海外作品に数多く出演している菊地凛子。熊切監督とは「空の穴」以来、約20年ぶ...
東京・多摩ニュータウンを舞台に、3人の世代の違う女性のささやかな1日を描く。第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品、第13回北京国際映画祭では、フォワード・フューチャー部門審査員特別賞を受賞した。 求職中の女性知珠はハローワークに通うが希望の職種が見つからない。転居した友人の家を訪ねようと、バスで向かう。ガス検針員の早苗は作業中に老人が行方不明になったと聞かされる。作業を続けていると、その老人を見かけた。大学生の夏は、友人の命日にその母親を訪ねる。友人が残した写真を預かった夏は、別の友人と思い出をたどる。 ©2022PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PF...
高校1年生の美枝子(藤野涼子)は、同級生の槙雄(青木柚)とある出来事をきっかけに仲良くなり、同じ居酒屋でアルバイトを始める。槙雄は永慈(中川大輔)と付き合い始めるが、周囲が2人の仲を引き裂こうとする。美枝子は2人のためにあることを決意し、3人の特別な関係は徐々に変化していく。そんな時、槙雄は幼なじみの朝人(兼近大樹)と偶然再会し‥‥‥。
捜査1課の刑事成瀬(阿部寛)は相方の坂本(磯村勇斗)と高齢者を狙った強盗事件を捜査している。一人で認知症気味の母親を介護する成瀬は正義感が強く、犯人検挙に執念を燃やす。一方で強引な見込み捜査で坂本をあきれさせ、捜査本部でも鼻つまみ者。ある時パワハラ告発を受けて警察音楽隊に異動させられた。ドラム担当となり、初めはふて腐れていたものの、次第に音楽の楽しさに目覚めていく。一方、強盗事件捜査もヤマ場を迎える。