「事故を経験したことにより『死』のリアルさを知った」大学生ライターが見た第78回毎日映画コンクール表彰式
「去年と比べて、今年の毎日映コンを見てどうでしたか」と、コンクール終了後に軽く質問された。即座に「そうですね……」と続けて自分の言葉を紡いだ。軽く受け答えたつもりだったのだがとっさに出てきた言葉が、「今年は自分のアイドルグループのことばかり考えるコンクールでした」と知らぬ間に答えていた。思いがけない自分の返答に驚いた。 というのも、昨年も同様にひとシネマの学生ライターとして毎日映画コンクールに参加し、また同様に記事を書いた。その内容は実に自分中心で自分自身の過去を目いっぱいさらけ出す内容だったように思う。1年の月日を経て私が今年の毎日映コンの授賞式で感じたことは〝チーム〟という存在だ。中で...
堀陽菜
2024.2.20