チャートの裏側:炸裂するマーベル映画愛
面白い作品が登場した。「デッドプール&ウルヴァリン」だ。興味深いことに、今年公開された洋画の実写作品ではもっとも幸先のいい数字になった。最初の5日間の興行収入は8億円。20億円以上が視野に入り、前2作を上回ることも期待できる。面白さの広がり方しだいだ。 アメリカンコミックを原案とするマーベル映画の最新作にして、シリーズ3作目である。この3作目というのがミソである。前2作品は、ディズニー買収前の20世紀フォックスが製作した。買収から5年が過ぎ、「デッドプール」の新作がディズニー傘下で公開されたのだ。 その経緯そのものが、映画全体の話の基軸になっているのがユニーク極まる。デッドプールは異色のキ...