チャートの裏側:退陣の意味を映画から
チャート外ではあるが、菅義偉首相を中心に描く政治ドキュメンタリー「パンケーキを毒見する」が動員数を上げている。7月30日から公開された。伸びたきっかけは、菅首相の退陣表明だ。表明以降の9月4、5日の土日の興行収入が、前週比149%、11、12日が同132%だった。 映画は、首相の政治手法や国会答弁などの一連の政治対応をはじめ、自民党政権の現状などをシニカルにえぐり出す。もともと、出足は健闘していた。今の政治に、さまざまな感慨、意見をもつ人々の関心を呼んだのだろう。そこに不平、不満の増大化も重なるように感じた。 数字の上昇は、電撃退陣の意味、理由を映画から探りたいという思いもあったかもしれない...