「ヴィレッジ」
優(横浜流星)は村の山あいにそびえるごみ処理施設の作業員。村長(古田新太)の息子透(一ノ瀬ワタル)にいじめられ、給料は母親のギャンブルの借金に消えていく。村人からは父親が起こしたある事件のせいでさげすまれる存在だった。幼なじみの美咲(黒木華)が東京から戻ったことを機に優の人生は好転していくものの、美咲に好意を寄せる透は優を敵視する。 差別や偏見、嫉妬が渦巻き、同調圧力や不寛容がはびこるムラ社会は、現代の縮図のよう。村長親子は陰で不法投棄をビジネスとし、処理施設は経済格差と拝金主義、暴力と搾取の温床となっている。映画は欲望にとらわれ、善悪の境界で右往左往する人間の姿を浮き彫りにした。村に伝わる...