チャートの裏側:時代と格闘、有終の美
「るろうに剣心」2部作が1、2位のそろい踏みだ。2位の前作は緊急事態宣言に伴い、公開3日目の4月25日から東京都、大阪府の上映館が休業になった。1位の新作は、2都府での休業要請緩和後の6月4日から公開された。2作品は緊急事態宣言に翻弄(ほんろう)されたと言える。 興行で言えば、前作は明らかに休業の影響を受けた。それがなかったスタート2日間の勢いからすれば、最終興行収入で50億円が十分に視野に入った。ところが、結果は推定38億円前後か。新作は、3日間の興行収入比較では前作を約30%下回った。さあ、これをどう見るか。 2部作の公開形態は例外があるものの、常識的には最初の作品が興行には有利になる...