ゾッキ
漫画家大橋裕之の作品を連作短編集のようにまとめて実写映画化。竹中直人、山田孝之、斉藤工のクリエーティブな俳優3人が共同監督した。 ママチャリで「あてがないというアテを頼りに」南に向かう男(松田龍平)が人のいい漁師たちの世話になる話。存在しない自分の姉に関心を持ったクラスメートにうそをつき続けて親しくなる高校生、父(竹原ピストル)が通っていた高校に一緒に忍び込んだ少年が体験した不思議な思い出など、うそと秘密をベースにした小編が時に重なり合って描かれる。 とぼけた笑いとペーソス、切なさと懐かしさが波状攻撃のように押し寄せて、心地よい感覚が絶えない113分。どれももう少し後が見たいというところで...