チャートの裏側:風雪に耐え熟成の先に
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で、何度も公開延期を余儀なくされた。シリーズ最新作「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」だ。スタート3日間では、興行収入が6億1000万円。この時期の洋画としては、見事な出足と言える。現時点では最終30億円以上が見込まれる。 多くのファンが待ち望んでいた印象が強い。6年ぶりの新作に加え、テレビスポットでも流れたダニエル・クレイグ最後のボンド役という事前の情報も大きいとみた。どこか、卒業イベントに参加してお祝いに駆けつけた雰囲気が館内にあった。やけに温かさが感じられた。 今回、満杯近い映画館で、ある確信があった。60年近いこの長期シリーズは、もはや別次元に入り...