「ジョーカー」 予想超える大ヒットの理由 祭り上げられたダークヒーロー
2019年に公開された映画「ジョーカー」は、未曽有の大成功を収めた。世界興収は10億7895万ドル(当時のレートで約1187億円)。「デッドプール&ウルヴァリン」に抜かれるまでの5年間、R指定映画の歴代1位を守り続けた。ベネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞。第92回米アカデミー賞では最多11部門にノミネートされ、ホアキン・フェニックスが主演男優賞に、ヒドゥル・グドナドッティルが作曲賞に輝いている。 しかし、これほどまでに熱狂的に受け入れられたことは「まったく予想していなかった」と監督のトッド・フィリップスは驚きを語っている。もともと「ハングオーバー」3部作などコメディーのフィールドで活躍して...
村山章
2024.10.09